Twitterとブログの両立は困難だとあれほど。

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先日、和泉の例会で隊長と『コールド・スタート』を楽しんできました。インドがパキスタンに攻め込んだら? という仮想設定に基づく男らしいシミュレーションです。ゲーム・デザインはタイ・ボンバ。『レッド・ドラゴン・フォーリング』から『プーチンズ・ウォー』にかけての野放図なゲーム・システムの進化形で、相当あらっぽいんですが目指すところははっきりしていて嫌いではありません。誰かこのあたりのシステムの変遷を解説してくれないものでしょうか。

作戦期間は約1カ月。コマンド・コントロールと兵站をまとめて表現しようという軍団活性化システム(交互に1スタックずつ活性化して移動か攻撃を行う。活性化のために使用した軍団マーカーは1-6ターン後に復帰)を用いています。空軍あり(移動妨害と戦闘支援)、海軍あり(戦闘支援)、中国軍も登場するかもしれません。

勝利条件はマルチ・オブジェクティブで、一定得点以上をあげることでサドンデスの確率を高めていくという内容。得点源もいろいろあるので作戦の組み立てを楽しめます。

具体的には6点刻みでサドンデスの確率が高まり、6点なら1/6、12点なら2/6、18点なら3/6……の確率でターン終了時に勝利が決まります。敵国の都市占領が1ヘクスにつき6点。つまり、上の写真をご覧ください。インド国境に接しているラホール。ここが陥落しようものなら第1ターンからパキスタンは1/6の確率で敗北してしまうわけですよ!!

ならばやることは一つで、まず、一撃で陥落しないように最強軍団を配備する。それでも落とされたらサドンデス敗北しないことを祈りつつ、第2ターンにインド軍最強軍団を神の炎、戦術核で焼き尽くしてやるまでです。もちろん、核には核で返されますし、いつ戦略核兵器の引き金を引くとも限りません(引かせたプレイヤーが敗北するのです)。しかし、そうせざるを得ないのがパキスタン軍の辛いところ。頼みの中国軍も介入は限定的なものに留まるので、敗北を避けるには核兵器に頼るしかないのです。

いや待て、自国の都市に戦術核を使っていいものか? 我々は躊躇わずにスイッチを押しましたが、ConsimWotldのフォーラムに「あかんのちゃうか」と思った方がいました。「戦争に勝利しない限りパキスタンは政治的に消滅してしまうので、国を救うためには都市のひとつやふたつ……気にしたらあきまへんで」とデザイナーが回答されていましたので、我々が自然にたどり着いた境地は正しかったのです。

とネタっぽく書きましたが、セットアップの順番によってはパキスタン軍の裏をかいてラホールなど狙わずにインド軍がカシミール地方の制圧を目指すことも、パキスタン軍の核開発施設や海軍基地を狙うことも可能であり、ただ核兵器を撃ち合うだけではありません。しかし兵力比がある大規模な通常兵力同士が激突するようなことがあれば、簡単に核兵器の使用に直結するリスクがあることをこの作品は教えてくれます。



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# by yas_nakg | 2018-07-03 14:01 | Comments(0)

1/8000スケールのロシア艦

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 『TOGO』の駒のシルエットなんですけどね。戦艦アレクサンドルIII世が全長121m、装甲巡洋艦グロンボイが146m。防護巡洋艦や装甲巡洋艦は意外にでかかったのですね……。シルエットのスケール統一って滾るよね、燃えるよねと著者校をお願いしたのですが、反応薄くて残念。


 JWC版『バルジ大作戦』の復活を記念して、西の猛者と東の猛者が最新の理論をぶつけ合うという企画はどうでしょうか。

 第2版はエポック版から引き継いだスペルミスをきっちり訂正したと聞いております。他にもしかけがあるとかで、私も楽しみにしております!



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# by yas_nakg | 2018-06-14 09:12 | ほぼ日 | Comments(1)

 またかと言われそうですが、タイ・ボンバの新作が届いてしまいました。『COLD START』、第四次印パ紛争です。


 ということをN村氏に教えていただきました。本作はその『The Fire Next Time』のアップデート版になるはずですが、ゲーム・システムは『プーチンの戦争』に近いです。準備をしてきた大軍同士が殴り合うんだから何が起こるかわからないよね、という無責任な予想のつきにくい状況を再現するシステムです。移動力? そりゃあコマンド・コントロールがうまくいく保証がないんだからダイスで決めますが何か。

 ただし『COLD START』は『プーチンの戦争』からシステム的にアップデートされており、軍団マーカーを用いて1スタックを活性化させて移動か攻撃を行う。活性化に使った軍団マーカーは、次にいつ戻ってくるかわからないので、いつ大攻勢をかけるのか、どの程度予備に残しておくのか決断を迫られます。全10ターンを戦うグランド・ストラテジーを考える楽しさを提供してくれるのです。

 そこに中国軍介入の不確実性が加わります。いつ来るのか。来るとしたら何が来るのか。地対地ミサイル装備の砲兵軍団か、最強空挺軍団か、あるいは戦闘支援に使える特殊部隊か。さらに戦術核。これはパキスタン軍が先制使用の権利を持っていて、使えば1ヘクス内のユニットを(ダイスの目-1)個吹き飛ばすという豪快なもの。パキスタン軍が使えばインド軍も使えるようになり、マップをキノコ雲マーカーが覆うのも時間の問題でしょうか……ただし1発撃つごとにダイスを1個振り、「6」が出ると戦略核戦争が引き起こされ、そのトリガーを引いてしまったプレイヤーが敗北します。

 サドンデス敗北もあるので、パキスタン軍プレイヤー、戦術核の使用を自重するのが難しいかもしれません。インド軍プレイヤーとしては生かさず殺さず最終ターンで勝利するくらいの攻めがベターと言えるでしょうか。じゃあ最初から戦争するな、という話もありますが。



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# by yas_nakg | 2018-06-12 16:45 | 海外ゲーム【C】 | Comments(0)

 先日紹介したあの本に、日米開戦の不合理な決断について書かれていました。秋丸機関の報告書は世紀の大発見でも何でもなく、英米との国力差は歴然、戦争すれば負けるよね、ということは誰でも知っていた。ではなぜ開戦してしまったのか、という説明にプロスペクト理論が使われています。

a. 100%の確率で30,000円を失う。
b. 80%の確率で40,000円を失うが、20%の確率で1円も失わない。

 aかbどちらかを選ばなければならないとすると、どちらが合理的な選択になるか? 期待値で言えばaは-30,000円、bは-32,000円なのでaを選ぶのが合理的な選択ですが、統計を取るとbを選ぶ人が圧倒的に多い。損失を回避する傾向にあるのだそうです。座して死ぬくらいなら(a)、もっとひどいことになるかもしれないけれど(ドイツがソ連に電撃的な勝利を収めて潜水艦戦で大勝利、英米の船腹が予想以上に増えないためにアメリカがイギリスを十分に支援できないためにイギリスが戦争から脱落する、くらいのウルトラCに)一発勝負を賭けてしまった(b)というわけです。( )内の見せ方でbを選ぶ人の数は変化するでしょう。

 ( )内の作文次第で不合理な決断を誘導できるでしょうし、シミュレーション・ゲームづくりにおいてはプレイヤーを特定のベクトルへ誘導できるでしょう。

 プロスペクト理論は『大東亜共栄圏』でも用いていまして、もちろん何もしなければ日本は負けるようになっているので、どこかで開戦しなければならない。また先に宣戦布告しなければ奇襲の効果を失うので、不合理な選択であってもさらに損失忌避の気持ちが働くはず。などというデザイン・コンセプトの話を『このシミュゲがすごい!』に書きましたのでよろしくお願いします。『Pacific Go』『太平洋の土下座』のデザイナーズ・ノートと併せてお読みいただければと思います。



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# by yas_nakg | 2018-06-06 10:04 | 国産ゲーム【た行】 | Comments(0)

 『Pacific Subs』なんですが、キャンペーン・シナリオ以外は潜水艦映画がモチーフとなっています。

 このうち、ケーリー・グラントが艦長を務める作品では、問答無用で艦長のスキルが最高の「2」となります。『潜望鏡を上げろ』(エドモンド・オブライエン)では、必要に応じてランダムに艦長のスキルを決めるのですが、何に由来しているのでしょうか(すみません、観ていません)。

 もちろん『ペティコート作戦』では潜水艦はピンクなので敵の目を引きやすく、味方からも攻撃を受けます。

 ということは、いずれ発表されるであろう日本海軍ヴァリアントでも、日本の潜水艦映画がネタにされるのではないかと思ってWikipediaで調べてみました(なお、日本海軍潜水艦のデータは用意されているので、ヴァリアントを待たなくてもプレイ可能です)。

 壮大な邦題に驚かされ、何だインディアナポリスの撃沈かと気を抜いて観たら、実は鮫映画だったという『パシフィック・ウォー』シナリオもありですね。なお、潜水艦がファースト・アプローチで漂流している人のレスキューに失敗すると、50%の確率で鮫に食べられるという細かいルールが用意されています。



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# by yas_nakg | 2018-06-05 12:16 | 海外ゲーム【P】 | Comments(0)