シミュレーションゲームの勝利条件はプレイを誘導する意味がある。
(1)一つは展開を誘導するという意味。
(2)もう一つはプレイヤーに勝利(戦略)を目指させることでその方法(作戦)を考えさせる意味。

(2)の誘導がうまくいった結果、プレイヤーをしてその作品のテーマ──それが軍事的課題であったり、史実上の可能性であったり──と向き合わせることができれば合格。ビッグ・ゲームであろうとミニ・ゲームであろうと、煎じ詰めるとそういうことにならないか?

と考えているわけですが、太平洋戦争のキャンペーン・ゲームを思えば思うほど、(2)の誘導は困難です。戦争に日本が勝てるとも、米国が講和に応じてくれるとも考えにくいし、史実に近い展開(42年中盤まで優勢、43年で拮抗)を得るには史実とほぼ同じ作戦を取らなければならない。つくっておいて何ですが、厄介なテーマであります。

反面、米国から見れば戦略的/作戦的妥当性はあったわけで、場当たり的な戦略/作戦の日本軍が米軍の反撃に遭って(少しはましな)戦略/作戦を考慮するようになる、という流れへ誘導できれば(2)の半分くらいは達成できるかもしれません。
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# by yas_nakg | 2012-04-11 07:58 | Comments(0)

まずはお詫びと訂正。
『ポール・ケーニッヒ作マーケット・ガーデン』(VPG)がつまらん、みたいなことを書きましたが、『アイントホーフェン・ブリッジ』が大いに楽しめました。
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連合軍は向かって左側からアイントホーフェンを目指すわけですが、進撃路が複数あり、兵力配分が肝となります。登場ヘクスBにはドイツ軍高射砲大隊が踏ん張っており、いきなりこれを排除するか無視するかの選択肢に迫られたり、プレイヤーが決断することが多いのです。ドイツ軍にしても、前線で守るのか最初から退くのかの判断が求められます。前線で守れば勝利得点の源であるアイントホーフェンへの接近を阻めますが、地形が防御に適していないために損害がかさみます。あまりに出血が多いとアイントホーフェンを守る部隊がいなくなるので、タイミングを見て退却しなければならないわけです。

対戦して気づいたのは、両軍ともユニット数が少なく、それで主導権を取らなければならないために戦術的な創意工夫が求められること。もちろん、適切な作戦的判断が行われた上で、です。そこにチット・ドリブンという運の要素が加わるのだから、これが面白くないはずがない。そんなわけで、『アイントホーフェン・ブリッジ』で思いついた戦術を『アルンヘム・ブリッジ』で試してみれば、また違った展開が見られるのではないかと、評価を改めた次第であります。

さしずめ「(面白さを)ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん」というところでしょうか。

VPGと言えば、『死病の夜明け(原題:ドーン・オブ・ザ・ゼッド)』が面白いらしいです。現在テストプレイ中の『エイリアン vs ゾンビ』にも期待!

という感じで、昨日は月に一度のお楽しみ、「和泉歴史研究会」でゲームをしてきました。

関連リンク:SOLGER航海日誌 様

隊長から『太平洋空母決戦』をやらせろとのご依頼があったので3回対戦。最初はインストで雰囲気を掴むため。2回目はそれを受けて「真珠湾空襲を行わない」新しい戦い方を見せてくれました。空母搭乗員の練度を高いまま米機動部隊との決戦を望んだわけですが、当然、米軍はそれに応じることもなく、無傷の太平洋艦隊が島嶼防衛に活躍。ギルバート諸島で大和と派手な水上戦を演じたりもしました。戦争遂行スケジュールにも大きな狂いが生じ、燃料不足で日本軍の攻勢は頓挫。3回目は北太平洋に攻勢の主眼を置き、一時はダッチ・ハーバーとアッツ島との間で航空消耗戦が展開されたり、空母戦で日本が勝利を収めたりしましたが(アリューシャン・キャンペーン!)、主力が北に誘引されている間に南方から米軍の反攻に遭ってラバウルを失陥。惜しくも敗れました。

その他、AMIさん謹製の『アイアン・コンバット』(ダグラムの戦術級ゲーム)、「わらし。のおざしきダイアリー」さんの。『この怪獣は俺が殺る!』(帰ってきたウルトラマン)などを観戦。
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グドンvsツインテール! 結局、ウルトラマンに変身する前に勝利条件である病院がグドンに破壊されたため、怪獣側の勝利。
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原発を目指すキングザウルスIII世。今度はウルトラマンは変身に成功するものの、活動期間内に倒すことができず。

5月は20日の開催を予定しております。
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# by yas_nakg | 2012-04-09 14:48 | Comments(3)

山崎雅弘先生要參與聚會

戰棋團第31次聚會
台湾の戰棋團に参加されるんですね。

ちょうど19日から自分も台湾へ行くので、久々に戰棋團をのぞいてみたい気もしますが、21日の夕方に帰国予定なのです。残念。
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# by yas_nakg | 2012-04-05 16:50 | Comments(2)

明後日発進ですがな

いよいよ明後日公開ですよ。1000円均一。なんばパークスはよくアニメ映画やってますね。

ウォーゲーム同人誌「このシミュ」もほぼ原稿が揃いまして、ありがとうございます。ゲームマーケットにはもちろん間に合います。言い出しっぺの自分も原稿を書いていたのですが、もしかするとオーバーフローしてしまうかもしれないので、取り上げるつもりだったゲームをここに紹介。

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VPGの『ポール・ケーニッヒ作マーケット・ガーデン:アルンヘム橋』。

ルールは非常に簡単で、チットを引き、そのチットに属するフォーメイションのユニットが1個ずつ作戦を行うというもの。作戦の種類には「移動」「全力射撃」「合わせ技(コンバインド。半分の移動力で移動して半分の火力で射撃)」があります。

移動──ZOCなしです。スタックは2個までで常時適用。移動中の射撃(近接射撃)が可能ですが、この時もスタック制限が有効なため、敵味方1個ずつだけで近接射撃が発生します。近接射撃時は地形効果がつきませんが、防御射撃があります。ヒットを受けたユニットは強制退却。

射撃──ダイスを振って戦闘力以下の目が出れば防御側1ヒット、同数なら双方1ヒット。退却は任意。地形効果で戦闘力が減じられます。1ヒットは影響なし、累計2ヒットで戦闘力1マイナス、3ヒットになるとユニットは除去されます。

という標準ルールに各ゲームごとの専用ルールが追加されるわけです。で、早速やってみたわけですが、チットの引きが展開を大きく左右して、この時はドイツ軍がアルンヘム橋の北側に最初から最後まで陣取って面白すぎる展開に。しかも、恐らくは突破しないことが前提でつくられたと思われる、あるいは突破するためには多大な出血が前提とされていたにもかかわらず、易々と偵察大隊が突破して大きなVPを獲得したため、ドイツ軍の圧勝で終わりました。

近接射撃がもう少し有効だと話は別ですが、殆どのユニットが6以上の戦闘力を持ち(=地形効果がなければ自動的にヒット)、しかもヒットを受けると退却しなければならないので、使いどころが極めて限定されるのです。しかしルールが簡単なのとプレイ時間が短いため、いろいろな作戦を試してみたくなる作品であります。
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# by yas_nakg | 2012-04-05 13:20 | Comments(0)

太陽系侵攻2192

『太平洋空母決戦』がひと段落したので(今日もテストプレイしているらしいので……その結果次第では、召集がかかることになりますが)、ゲームマーケット合わせで発表したい『太陽系侵攻2192』をつくっていきたいと思っております。今週末はなんばパークスへGO!!

詳細は映画を観てから決めるつもりとして、ものすごくアバウトに言って、『War at Sea』の惑星間戦争版になりそうです。個人的にルールを読んだり駒を切ったりする作業が苦痛なので、それぞれ8頁/50個以下に収めます。

2199年に冥王星会戦がありますが、それ以前の戦いについてはあまり触れられていません。パートワーク本によると、2192年に侵攻が始まったらしいので、その時点からゲームを始めたとして2199年までの8年間のキャンペーンとなります。1年=1ターンで8ターンというのはゲームの長さとしては妥当でしょう。その代わり、「冥王星から見て地球が太陽の裏側に隠れる」というシチュエイションが使えません。これは後述する理由で面白くない。半年=1ターンで16ターン、2192年と99年の後半、前半をカットしたとしても14ターン。それでも少し長いです。同人ゲームなので好きなようにつくればいいとも思いますが、とりあえずやってもらいたいので敷居を下げたい。

『War at Sea』は7ターンか8ターンのゲームですが、それなりに時間がかかり、プレイヤーも疲労します。やはり1年=1ターンにすべきでしょう。主導権を持つ侵略者側が地球が向こうにあるか、手前にあるか、好きなタイミングで出撃できる、という方法を取ればどうにかなるんじゃないか?

2192年から99年の話は殆ど触れられていませんが、火星には破壊された人類側の基地があり、木星の浮遊大陸(!)には敵の前哨基地がありました。最初から最後までワンサイド・ゲームというのは面白くないため、侵略者側は当初、兵站を無視して木星や土星まで進出、そこを拠点に地球や火星に攻撃をしかけていい線までいきますが、地球の抵抗も激しく損耗。後に冥王星までさがって(総統の死守命令が出ているので前哨基地は残置しなければなりません)、遊星爆弾による殲滅戦に戦術変更する。木星や土星(後の作品との関連性も考えてタイタンに基地を置くわけですな)からも遊星爆弾を発射できれば、冥王星から地球が見えない時でも攻撃できるというわけです。

そんな感じで妄想をたくましくしつつ、土曜日に備えたいと思っているのです。
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# by yas_nakg | 2012-04-03 08:28 | Comments(0)