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 カタログ原稿入稿しましたよ。まだ余裕があるのでアップデートするかもしれませんが。『300: ギリシア・ペルシア戦争』は木製駒の調達が若干怪しいですが当確。『Mini-WWII』はデザイナーのWeyne氏がエッセン参加で大忙しの模様でまだ詳細が詰まっておりませんが、こちらも当確。あとは『TOGO』ですが、英語コンポーネントが完成したので日本語化してチェックして……間に合わせたいところであります。

 『300』は半世紀に及ぶギリシア・ペルシア戦争のキャンペーン。いろいろ見せ場のある内容になったかと思いますが、軍事的な課題としては、陸軍国(ペルシア)対海軍国(ギリシア)の非対称戦争ということになりまして、自軍の有利を理解した上で大胆な戦略を立てる、という課題が提示できたのではないかと思います。

 一方、来年のゲームマーケット大阪に向けて開発中の『ミッドウェイ海戦(仮)』は難航中です。システムは動く……のは、動くようにつくったのだから当たり前ですが、そのシステムとプレイヤーにやってもらいたいこと、悩んでもらいたいこととがうまく連動しておりません。「結局、敵空母を見つけたら全力でそれを叩きにいくのが一番効率が良いよね」ということになり、それはもうその通りなのです。悩まない。かと言って日本軍の行動を縛って奇襲が起きやすい状況を作為的につくり出すのもどうか。前者は空母数4:3で日本軍が、後者は先制攻撃できることで米軍がそれぞれ必ず有利となり、ゲーム・バランスが取れていないことになります。

 このゲームのテーマは索敵や戦術戦闘のテクニックを競うことではなく、艦隊機動と航空運用なので、そこでプレイヤーに重い決断を下してもらわないと面白くなりません。エントリー向けのゲームにしたいので、子供だまし(参考)にならないようにテストを重ねております……。『ミッドウェイ海戦(仮)』の話題をしなくなったな、と思ったらいろいろ察してください。

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 もう夏は終わるっていうのに夏号ですみません、の『BANZAIまがじん』第4号が9月2週目くらいから配布予定です。配布はショップ優先で残ったらゲームマーケット2018秋に。でも、その頃には秋号を出さなあかんのか。

 あえて表紙には文言を入れておりませんが、タイ・ボンバ先生の特集であります。見りゃわかるか。鹿内氏の『アイゼンハワーズ・ウォー』のレビューが、本作の美点について余すことなく言及されていて秀逸です。鹿内氏によると、そしてその言に同意せざるを得ないのですが、体感的にタイ・ボンバ先生のゲーム8-9作に1作は「おっ」と思わせる作品があるとのこと。石原捕手の打率より低いくらいですが、バティスタ選手のホームラン率の2倍と聞くと黙っていられません。EWはもちろんその「おっ」という作品ですが、それ以外もタイ・ボンバ作品は課題が明確であり、その課題を表現しようという工夫が見て取れ(必ずしもうまくいくとは限りませんが)やっていて楽しい、憎めないのが特徴であります。本誌を通じてその魅力を皆さんと共有できればと思います。

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 裏表紙に収録されるだいたいハガキサイズのゲームは『弓張嶺夜襲作戦』。「お前、『戦闘戦史』読んだやろ」と言われそうですが、その通りです。イタコ・ゲーム・デザイナーを気取って「タイ・ボンバならこうデザインするのではないか?」と妄想しながらつくってみました、というのは半分本当で、「夜明け後の戦闘継続を見越した夜襲における決断」のみに焦点を当てたゲーム・システムに挑戦してみました。勝利の鍵は胆力やなくて火力やで、という内容でして、楽しんでいただければ幸いです。

 ソフィアゲーム通信の無料ウォーゲームリンク集にもリンクを張ってもらったことですし、早めにDLできるようにしたいと思います。



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by yas_nakg | 2018-08-29 08:43 | Comments(2)

300とミッドウェイ海戦

 夏季休暇前はどうしても忙しくなりますね。初盆なのでこの夏は松山へ行きまして、そこからフェリーで大分に渡って、コマンドマガジン発祥の地・宮崎県都城市へ向かう予定です。その後、もしかするといろいろ話題の「秘密基地」へ行くかもしれません。クマリンって何ぞ?

(1)ゲームマーケット秋の件
 今回は「ボンサイ・ゲームズ」としてブースを出します。試遊卓もあるよ。台湾・戰棋の『Mini WWII』を販売予定です。

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 日本、ドイツ・イタリア、アメリカ・イギリス・フランス、ソ連の4人まででプレイできる第二次世界大戦キャンペーン・ゲーム。これにカードが加わりまして、グランド・ストラテジーを楽しめる作品となっています。西新宿鮫さんのブログでも取り上げられています。


 それから拙作の『300: ギリシア・ペルシア戦争』。テストプレイの結果も良好で、こちらも間に合う予定です。

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 50年間に及ぶペルシア戦争を戦略的に扱っています。軍事的にも政治的にも非対称なアテナイ・スパルタ連合とペルシアなので、その特性をどう生かすか(その前にどう見つけるか)が重要です。それがわかれば……

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え? 今からでも入れる保険があるんですか? てめえで見つけるんだよ! という展開を楽しめるかと思います。古代戦に興味がない方、純粋にストラテジー・ゲームを楽しみたい方にも向いていると思います。ただしゲーム・バランスはややギリシア軍に有利でして、それは戦争の結果がそうだったからと言うよりは、ある理由のため(ともったいぶって書いていますが、すぐにわかります)戦略的自由度がペルシア軍よりも高いから。

 それから『TOGO』。以前1艦ずつカードにするなどとのたまっておりましたが、著者校が進むごとに艦船のデータが増えていきまして、実現不可能となりました。旅順のロシア戦艦も時期によって2種類用意したりというこだわりようなのです。
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※校正中につきデータは変更されることがあります。

 こちらもゲームマーケット秋に間に合えばいいですねぇ。

(2)ミッドウェイ海戦の件
 『300』と違って、こちらはテストプレイの結果が芳しくなくてリテイク中であります。航空隊運用のメカニズムが煩雑なのですっきりさせる必要があるのと、海戦の特性に起因する問題。日本軍プレイヤーは米空母の存在を知っているので、フリー・ハンドなら最初から全力で米空母との決戦を挑むことになる。両手を縛れば米軍が南雲艦隊を先制攻撃するチャンスは史実通りに大きくなるわけですが、「米空母来寇に備えて搭載機の半数は対艦装備で待機する」という命令が守られていれば少なくとも片手は自由。不通に戦えてしまいます。これも縛る(強制的なミッドウェイ島二次攻撃)、あるいは命令を無視するかどうかの判定を行ったりすると、プレイヤーが傍観者になってしまわないかと危惧してしまいます。

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 そうすると作戦立案段階から検討させたほうがいいんじゃないかということになり、状況をつくるところから扱ったほうがシミュレーションとして興味深いのではないか? などとブレーンストーミングをさせていただきました。その中で出たアイディア、「飛龍が1隻残った後からのソリティア・ゲームにするのが一番ですよ」というはねはね氏の意見に膝を打ちました。殴り合いをさせるなら、そこから始めたほうが面倒がないですね。

 けれど、自分がこの道に進んだきっかけになったのは『ミッドウェイ』(AH)なので、バブみが感じられるミッドウェイ海戦のゲームに仕上げていきたいと考えています。


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by yas_nakg | 2018-08-09 08:48 | Comments(2)