b0142122_08241479.jpg

 『モスクワ電撃戦2』の日台戦で発覚したことなんですが、鉄道移動の解釈に隔たりがありました。6.3.2の日本語ルールはこうです。

ソ連軍は、同じ場所から移動を開始し、同じ目的地まで一緒に移動する場合に限り、スタック制限(8.0参照)一杯までのユニットを鉄道移動させることができます。

 スタック制限は、枢軸軍は1個だけですが、ソ連軍は3個まで、ただし同種の兵科は2個までというもの(歩兵×2+戦車×1、または歩兵×1+戦車×2)。両軍とも後方エリア(マップ外)にはスタック制限がありません。そのため、後方エリアから鉄道移動する時は、1回の移動で後方エリアにいる無制限のユニットが1つの都市へ移動し、そこから通常移動を開始できるという解釈が成り立ってしまったのです。もちろんそうではなく、ソ連軍が1回の鉄道移動で運べるのは上限3個のユニットです。

 このルール、思い返すともともとは鉄道移動完了時にもスタック制限が適用されるというものだったのですが、それだとソ連軍の部隊展開が厳しいので、一時的なオーバースタックを認めることにしたのです。一時的なオーバースタックを認めないのであればこのような疑義は生じなかったわけですが、ルール変更時にもう少し説明を丁寧にすべきでした。ここでいう「スタック制限」は、移動開始場所だけではなく、目的地にもかかるのだと。

 この解釈違いのため、もともとソ連軍有利のこのゲームがさらにソ連軍有利だとの印象を与えることとなりました。一つの解釈違いがゲーム・バランスに大きな影響を与えるわけで、英文ルールを翻訳する時には注意していきたいと思います(戒め)。



2018年1月25日の話題:
OPEN DICE ROLL
Si-phon開発者BLOG
曳光弾の輝き
歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei

[PR]
by yas_nakg | 2018-01-25 08:53 | 国産ゲーム【ま行】 | Comments(0)

台北大空襲

b0142122_08492628.jpg


 『台北大空襲』を台北でプレイしてきました。一家が空襲で被災したところからゲームは始まり、各人が目的を達成しつつ、力を合わせて終戦まで生き残る協力型ゲームです。毎ターン確実に腹が減るので食料を探し、あんぱんや鳥のもも肉が見つかればラッキーですが、中には腐った食べ物(写真内左上のカード)や動物の死骸で飢えをしのがなければなりません。そうしたものを口にすると、腹が膨れるもののメンタルなダメージを受けることも。加熱することで(3枚見える鍋カード)そのペナルティを無効にできます。

 犬や猫が見つかり、行動を共にすることになるのですが、いざという時は食料になります(メンタルにダメージ)。こうしたディテールは空襲被災者の体験に基づくものであり、ゲームとして割り切って受け入れられるかと言えばなかなか難しいものがあります。しかしゲームを通じて当時の状況を学ぶという試みにおいては、成功しているのではないかと思います。



2018年1月24日の話題:
bqsfgameの日記
Si-phon開発者BLOG
YSGA例会報告
ウォーゲーム武芸帳
とりあえず日々ボードゲーム
ヘクス・イン・ゲームズの店長日記
千葉会(Chiba Club)
歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei
もりつちの徒然なるままに



[PR]
by yas_nakg | 2018-01-24 09:27 | ほぼ日 | Comments(0)

b0142122_08104589.jpg
 Twitterに投稿すると、同じ話をブログに書くのが億劫になる罠……『Rifles in the Ardennes』や『Operation Icarus』の紹介もそのうちきちんとやりたいと思います。

 台湾ウォーゲーム・クラブの第100回記念イベント(戰棋團第100次擴大聚會)に参加してきました。プレイされていたゲームは以下をご参照ください。


 昨年の猿遊会でyagiさんに『モスクワ電撃戦2』のトーナメントを開いていただいたのですが、偶然11月に台湾でもトーナメントが行われており、日台決戦ができればいいですね、なんて話をしておりまして、頂上決戦というわけにはいきませんでしたが、日本側2人(西新宿鮫さんとワイ)、台湾側2人(DVEさんと夏兄さん)の「四強戰」が行われました。

 1回戦でうっかり日本人が2人とも勝利するというハプニングがありましたが、どう考えても西新宿鮫さんとDVEさんが陣営を入れ替えて再戦したほうが面白そうだったので、決勝戦は代打をお願いしました。そしてDVEさんがドイツ軍で見事勝利。


 DVEさんは相当な手練れでして、決勝戦は白熱した戦いとなりました。詳しくは鮫さんがブログに書かれるはずなので全裸待機。

 台湾ではいろんな話をうかがい、またたくさんゲームもプレイできたので、ブログで小出しに情報を出していきたいと思います。

 うまい酒にうまい食事に面白い対戦。また台湾へ行きたいと思います。次は日本が誇る天才デザイナーが、自らのゲームを引っ提げて台湾へ行くって言ってました(誕生日おめでとうございます)。



2018年1月23日の話題:
20 on 20...砂漠は海である
ちょうど『ドゥブノ』の話題を台湾でしたところでした!! いや違う、あれはさばげ隊長の話だったか。
確かに戦闘解決がやや面倒ですが、全体の雰囲気はすごくいいんです!! 同じシステムの『スターリングラード』も出しましょう> 編集部に電波発信

SOLGER航海日誌

THEN WHAT?

YSGA例会報告

ウォーゲームだもの
ウォーゲーム武芸帳
ふかひれすーぷ
「まつんち」ブログ
ぶんかん。
ヘクス・イン・ゲームズの店長日記
マイケルの戦いはまだまだ続く
ミドルアース大阪本部のブログ
もりつちの徒然なるままに
ロプノールのメダカ
出戻り下手くそウォーゲーマー日記
千葉会(Chiba Club)
Petit Wargame Shop
広島・ゲーム・サービス例会報告
曳光弾の輝き
歴史・戦史研究「ちはら会」Zwei
浜松ボードゲーム同好会
積み木の魔術師
舞方雅人の趣味の世界
閑人工房


[PR]
by yas_nakg | 2018-01-23 09:15 | ほぼ日 | Comments(0)

 詳細が決まればコマンドマガジンのサイトで告知が出ますが、とりあえず「やる」ということは書いても構わないとOKが出ましたので宣伝です。3月31日(土曜日)、名称は「士官学校」になるのかそれ以外の穏当なものになるのかは未定ですが、コマンドマガジン主催でウォーゲーム・オンリーのコンベンションを行います。ゲームマーケットに行って帰るだけなんてもったいない!! 前日にゲームでもしていってください、というわけですね。

 プレイできるゲームのレギュレーションは未定ですが、個人的にはあの独立戦争の補給線ゲーム、先日たかさわさんとDRAGOONさんが対戦してえらく盛り上がったらしいあれ、これじゃなくてあれをプレイしたいです。

 これもまだ未定なれど、前日から海外のゲストを召喚中でして、うまくいけばゲムマで発売予定のゲームを体験プレイしてもらったりもできるかもしれません珍宝島。



2018年1月15日:
"Semper Anticus"
Si-phon開発者BLOG


[PR]
by yas_nakg | 2018-01-15 13:17 | ほぼ日 | Comments(0)

b0142122_20054078.jpg
 2度の恒星間戦争で太陽系を埋め尽くすほどの宇宙艦の残骸が出たために地球防衛軍の一部では太陽系のことを「アイアン・デブリ・システム」のジャーゴンで呼んだ……という脳内設定に基づくタイトルにしました> ヤマトのゲーム。略称はIDSでお願いします。


[PR]
by yas_nakg | 2018-01-14 20:09 | ほぼ日 | Comments(3)


 とのことですので、ご期待ください。戦術級ゲームであると聞いております。



2018年1月14日の話題:
※なんと、島田戦車隊が!!



[PR]
by yas_nakg | 2018-01-14 10:36 | ほぼ日 | Comments(0)

 平安女子のカラーコーデを競うカード「ウォー」ゲーム『満佐須計(まさすけ)』、先のゲームマーケットで発表された、ジブセイルゲームズさんの新作であります。

b0142122_07191796.jpg

 ルールは非常にシンプルで、自分が引いた役札に記された色札を集めて役を完成させること。自分の手番に山札から色札を1枚引いて1枚捨てる、または役札があんまりな時は役札の交換も可能です。役が揃えば上がりですが、季節や条件によって得点が変化します。

 と、本当にルールはシンプルなのですが、他人が捨てた色札をインターセプトできたり、慣れてくると他のプレイヤーが狙っている役札を推理してカード集めを妨害したり、逆に自分が好きな色を集めてから役札のチェンジで勝負したり、得点狙いに走ったりと、いろいろな楽しみ方ができるようになっています。まさに平安女子のウォー・ゲーム。

 ところで、ショップの諸々を担当してくれているパートナーですが、基本的にアナログ・ゲームはやりません(猫を集めたり動物でタワーを作ったりはしています)。やりませんが、商品を扱う過程で知識だけは増えているようで、「これきれいでやってみたいんやけど」と言ってきたのが『満佐須計』でした。そんなわけで正月休みに対戦して、シンプルで雅なところが気に入ったようでした。

b0142122_07191345.jpg

 その上での感想戦ですが、「雅すぎて煩悩にまみれた自分としては、もう少しその煩悩に訴えかける要素があるともっとエキサイティング」になると言っておりました。例えば絵札の中にイベント・カード的なものを入れる。その中には平安男子が歌を詠み(審判を導入してその人に詠んでもらうもよし)、プレイヤーはその和歌に応じた「差し色」を入れて役を揃えることもできる(色で返歌するわけですね)。他のプレイヤーはその解釈をめぐって横やりを入れられる(あなたの煩悩はそれを求めているかもしれないけど、雅じゃありませんから)。などなど。

 ともあれ、普段アナログ・ゲームに関心のなかったパートナーが興味を持ったのは異例のこと。ジブセイルゲームズさん、ありがとうございました!



2018年1月11日の話題:
バンダイ『日本沈没』!!!!!!
上に関連して。
何もかもみな懐かしい……。
『In the Trenches』は今年くる予感……!!



[PR]
by yas_nakg | 2018-01-11 08:48 | 国産ゲーム【ま行】 | Comments(0)

猫と狼と戦艦と香辛料

 次のゲームマーケット大阪で猫カード・ゲーム・デビューを目指しておりまして、年末にこんな本を注文しました。資料として。

b0142122_09034578.jpg

 軍艦に乗り組んだお猫様の本で、表紙は1949年の揚子江事件で負傷したサイモンさん。HMSアメジストに乗艦していました。今のところ猫でディッキンメダル(動物に与えられる勲章)を受章したのはこのサイモンさんだけです。

b0142122_09034772.jpg

 1951年にGirls' Nautical Training Corpsが戦艦〈ヴァンガード〉にやってきた時の写真で11匹のシャム!! 戦艦、猫、女の子と素晴らしい笑顔。駄目な男の子の人生に必要なものがだいたいこの写真に詰まっています。

 しかし、残念ながら猫艦カード・ゲームは間に合いそうにありません。というのもこの本を注文した時にAmazonさんにサジェストされた『狼と香辛料』のBDボックス、これがいけなかった。年末年始にシーズンIを一気見してしまってゲームをつくる時間を奪われてしまったのでした。恐るべしアマゾンのCRM。まだ見られていないシーズンIIという爆弾を抱えつつ、これから『このシミュ』その他、ゲームマーケット大阪に向けての作業に突入するのでありんす。



2018年1月6日の話題:



[PR]
by yas_nakg | 2018-01-06 09:43 | ほぼ日 | Comments(0)

 昨年末、4Gamerさんのインタビューにて

あと中国では,ゲームの制作にあたって中国版Kickstarterを使うのが一般的になっています。事実上の受注生産システム,ないしプレオーダーとしてクラウドファンディングが機能するパターンですね。
 制作資金を集めてから作るという形で進めているので,ビジネスとしてのリスクは非常に小さいんですよ。もちろんまだまだ市場が小さいのでリターンも小さいですが,ローリスクローリターンというバランスにはなっています。

 と述べておりますが、ちょっと違うよ、とご指摘を受けました。以下、その要約であります。



 中国のクラウドファンディングは革新的な商品を発表する場であるキックスターターとは異なります。以前は同じ性格のクラウドファンディングがありましたが、現在はほぼ壊滅、生き残った一つがmodian.comです。

 あなた(中黒)はクラウドファンディングを利用するメリットとして出版社のリスクを減らすことであると述べていますが(弁解しますと、中国の別のパブリッシャーからそのような意見を聞いていての発言だったのです)、中国のクラウドファンディングにおける競争はそんなに甘いものではありません。優位性を持つ商品しか支援を受けられません。製品としての違いのないものでなければ消費者の支持を得られないのです。

 リスクを抑える目的でクラウドファンディングを利用する出版社は意識が低く、未完成の製品を販売しようとする傾向があり、消費者はそのことをよくわかっています。よってクラウドファンディングが彼ら「ニューカマー」の助けになることはありません。

 中国のビジネス・モデルは「より狭く、より深く」になっています。その意味でデジタル/アナログのゲームやコミックに特化したMODIANには鍛えられたユーザーが存在し、メーカーと良好な関係を築いています。メーカーにとってもMODIANは非常に良い広告チャネルになっているのです。



 これに関連するのが、



N村さんのこの疑問であります。私のクラウドファンディングに関する誤解に連なるのですが、中国のウォーゲーム・パブリッシャーが公式サイトを持っていない理由は、

  1. 誰も見ない
  2. 維持に時間とコストがかかる

ためだそうです。中国のインターネットのトレンドは破壊的創造を繰り返しており、B2Bビジネスにおいては公式サイトは意味を持ちますが、B2Cでは必要でなくなっています。掲示板もブログもなくなったように、カスタマー向けのメーカー・サイトもなくなっているそうです。ボードゲーム・パブリッシャーであれぱ、前述のMODIANタオバオQQのグループで宣伝するのが最も効果的であり、公式サイトは無用の長物なのです。

 ただ、中国以外の市場ではまず公式サイトを確認するという習慣があるので、中国のパブリッシャーの目が外に向く時は、時間とコストをかけてでも公式サイトを設置するかもしれません。あるいは既に行われているように、Facebookの活用がますます盛んになるのかも。



2018年1月5日の話題:



[PR]
by yas_nakg | 2018-01-05 08:36 | ほぼ日 | Comments(0)