ついにシナリオ集も完成し、『アイアンボトムサウンドIII(IBS III)』の製作も大詰めです。あとはルールとマップか。

ということで本日のエントリはIBS III製作中にあった出来事から発展してのあれやこれや。

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■ヴァリアント問題



同じ思いの方も多いでしょう。何度となく味方潜水艦による救出を待ちつつ、サボ島でトカゲをかじっていた私もそうです。が、このヴァリアント、権利関係が不明のためにさすがに勝手に発表することができません。デザインされた方が判明しても、T誌に発表した際の契約条件がアレだったりするとナニなので(時期的にはセーフのゆうな気もするんですが)。

ヴァリアントの発表は、わかっていてできないケースと知らずにできなかったケースとがあります。わかっていてできたケースとしては、7月出版予定の『ディエップ強襲:ジュビリー作戦』で、Consimのフォーラムで発表された空挺効果ヴァリアントを発案者及びデザイナー両氏の了承を得て、収録可能になりました。インターネットって便利ですね(デジタルデバイド)。

知らずにできなかったのが『1815』のシナリオで、詳しくは以下リンク先を参照してください。

1815:The Waterloo Campaign(GDW)のこと(AGWボードゲーム研究室)

Moves誌掲載記事ならどうにかなるので、次号123号にて6月18日(3日目)シナリオを発表したいと思います。

■高齢化問題
シミュレイションゲームの仕事をするようになった当初、「アメリカの流行が10年遅れて日本にやってきた」なんてことを言われまして、誰に言われたのか定かではありませんから、恐らく皆、そういう認識だったのでしょう。もちろん今は、輸入総元締めが選んだアイテムしかプレイできないという時代ではありませんから、ユーザーが自分の興味のある作品に自由にアクセスでき、リアルタイムで新しい楽しみを味わうことができます。

が、高齢化問題は確実に10年後にやってくるよなあ、と思わせる事案発生。

IBS III、少数ながら英語圏でも販売したいという助平根性がありまして、英語版のチャートとルールブックが同梱されます。ユニットと損害記録シートはバイリンガルなので問題なし。で、チャートをつくってジャック・グリーン氏に校正をお願いしたところ、「字が小さすぎて読めねえや(意訳)」。えええ! サイズだけで言えば、HJ版より少し大きいくらいなのに。確かに最初のやり取りで、アメリカのゲーマーは高齢化が進んでいるから文字サイズを大きく、とは言われていました。自分も危険水域に達しているので、いつもより気持ち大きめのサイズでレイアウトしていたのですがそれでも小さい、と! うーん。

これがどう影響するかと言えば、1枚で済むチャートが2枚になったり、24頁で済むルールブックが32頁になったりと、コスト高につながるわけです。コスト高は商品価格に跳ね返ってきて、若者のウォーゲーム離れがますます進みます(適当なこと書きました、すみません)。

『シミュレイター』編集時代には「8ポイント(=約12級=3mm)より小さな文字は使うな。老眼ゲーマーが増えているんだから」と指導を受けまして、『コマンドマガジン』でも今はだいたい12級(計算しやすいしね)です。IBS IIIの日本語ルールブックも12級を使っていますが、英語版ルールブックは16級です。確かに読みやすいんだけれど。

■多言語版製作の難しさ
これ、思ったより大変です。長くなるのでこれはまた別の機会に。



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by yas_nakg | 2015-05-11 08:53 | Comments(5)