もう5日も前になるんですね、ゲームマーケット(GM)でa-gameブースにお越しくださった方、商品をお買い上げいただいた方、ありがとうございました。回を重ねるごとにイベント規模も大きくなってきましたが、どのくらいが適正規模なんでしょうね。出展者、参加者の満足度のバランスを取る的な意味で。

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今回、a-gameのメインの売り物は『ダウン・イン・フレイムス日本語版(DiF)』と『ウォーゲーム・ハンドブック2015(WGHB)』。後者についてはカタログに付録ゲームのタイトルが書かれていなかったことからも、いろいろお察しです。ですが。

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GMに限った話じゃありませんが、展示会には(1)同業他社の同窓会的な集い、(2)ブランドや商品のプロモーション、(3)消費者への直販などの目的がありまして、a-gameの場合は(2)を期待しつつ(3)の現金商売がありがたいところでしょうか。生臭くてすみません。

(2)が難しいのは、「わかっていない人」にボード・シミュレイションゲームの魅力を伝えるのは展示即売会が最適の場ではないからです。ああ、「わかっていない」と書きましたが、わかっているからエラいとかそういう意味ではないので念のため。書くまでもないことですが、歴史的背景と軍事的なあれこれをある程度わかっていれば、ゲームのことを説明するだけで済むでしょう。それでもルールが何をするのか、そのルールがどう機能するかを説明するには相応の時間がかかります。で、面白さが伝えられるまでプレイするのにまた時間がかかるわけです。

GMの開場が10時、買う気まんまんの方が目当てのものをスナイプして一段落する、あるいは買い物目当てでなく、何か遊べるものを探す目的の方が入場してくるのが昼過ぎだとすると、正味、試遊卓を回せる時間って4時間くらいですか。

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ハーフサイズのミニゲームでも2卓全て使って4組。1組1時間かかるとしてフル回転で4☓4=16人がプレイできる計算になります。実際は、それ以上の時間がかかるかもしれないし、常連の方に遊んでいただく必要もあるし、そもそも試遊卓に4人もスタッフを常駐させるわけにもいかないので、机上の空論に過ぎません。総力戦で未経験者に10人も体験してもらえれば御の字です。そのうち何人が興味を以ってくれるか。

そういう事情もあって、今回のGMでは個人的にDiF推しでいきました。これだと、インスト込みで20分間で1回転できます。WGHBだと未経験者同士の対戦はいろいろ厳しいですが、DiFなら無問題。となると、WGHBだと1人 / 1時間しか回せませんが、DiFなら6人 / 1時間回すことも可能なわけです。最初はどちらでもインストするつもりでしたが、すぐにDiF専属で回すことにしました。そりゃそうだ。圧倒的に効率が良い。多少ルールを端折ってプレイしましたが、DiFの面白さは伝わったと思います。歴史や軍事に興味がなくても、零戦が何となく強かったという知識はあるので、すんなりプレイに臨めます。

ただ、WGHBもこれまでの反省を踏まえて、とりあえず最初の2ターンが20分くらいで終わり(プロイセン軍が出てこないから)、砲撃と突撃の明確な違いで戦闘を演出し(目標に砲撃マーカーを置き、砲撃結果はマーカーを裏返して判定)、プレイヤーに決断を促す(毎ターン、アクティベートできるのはフランス軍2個軍団、イギリス軍1個軍団 = プロイセン軍来援後は連合軍全体で3個軍団)ことで面白さを出す工夫はしました。が、それでもDiFの本能に訴えかけるダイレクトな、わかりやすい面白さには及びませんね。とは言え、さらにアブストラクトなものにすると、どの層からも相手にされない恐れがあります。

まあ、アークライトがワーテルロー200周年の今年、「生まれ変わった」シミュレーションゲームの形であるはずのこのゲームを再版しなかったことからも、ボード・シミュレーションゲームを扱うことの勝利条件をビジネスに設定する難しさがうかがえます。



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by yas_nakg | 2015-05-10 09:10 | Comments(0)