「春の目覚め」作戦は第三帝国最後の大攻勢となりますが、地表状態が悪く、ソ連軍も守りを固めていたので──ドイツ軍の攻勢正面に要塞地帯が並んでいるのが見て取れるかと思います──あっさり頓挫しました。それではゲームにならないので、その後に行われた赤軍のウィーン攻勢まで網羅した、「東部戦線の末期戦」としてこの戦いを描いています。ドイツ軍プレイヤーは春の目覚め作戦に失敗しても、赤軍の侵攻を食い止めることでゲーム上の勝利を得られます。
ゲーム・システムは『Peaks of the Caucasus』で用いられたシステムの発展型。チット=プル・システムですが、期間限定で使用できる強力なものが両軍に用意されており、それを使用するタイミングが重要になります。前作は戦域にいるユニットをアクティベートさせましたが、本作では軍集団/正面軍に所属するユニットを活性化させる、一般的なチット=プル・システムになっています。
戦場の華とでも申しましょうか、こういう要素を盛り込めるミランダ先生はさすがであります(自分が盛り込めない辛さをデザイナーズ・ノートにぶつけております)。
by yas_nakg
| 2020-08-18 08:52
| 新作ゲームのこと