『沖縄戦』のデザイナー、Arrigo Velicognaさんは、デザイナーズ・ノートによると、菊水作戦における(特攻作戦を含めた)日本軍の航空攻撃戦術が高く評価されています。その根拠のひとつとして、ノーマン・フリードマン氏の『Fighters Over the Fleet』をあげ、(道徳的、人道的な問題を措いておくとして)神風攻撃を対艦ミサイル、飽和攻撃の先駆けであると位置づけております。『沖縄戦』における日本軍の航空攻撃が、恐らく多くの日本人ウォーゲーマーが想像している以上に強力なのは、そうした評価が背景にあるからでしょう。
同書の出版は2016年なのでそれより前の評価ということになりますが、野尻抱介氏が『Command at Sea』(2008年)を用いて特攻作戦のシミュレーションを行っています。
> 沖縄戦では連合軍のカミカゼ対策が進んでいた
ので、このシミュレーションでは厳しい結果になっておりましたが、Arrigoさんはその逆、日本軍の航空戦術はアメリカ軍の防御をある程度、克服していたという立場を取っています。もちろん戦果と損害は数字に表れているとおりなのですが、Arrigoさんによると、「撃沈」だけではなく一定期間、任務に従事できない損害についても考慮すべきである、ということです。
残念ながら『Fighter Over the Fleet』は翻訳されていませんが、どこか翻訳して読ませてくれないものか……。
『下手の横好き』
はい、ということでボンサイ・ゲームズのブースにちらしあります。
また、「QRコード付き!電源不要ウォーゲーム日本語サイト厳選リンク集」(リンク先は見本)も置かせていただくことになりました。こちらは私のような薄汚れたおっさんというよりは、とっかかりを探している方にお渡しできればと思っています。
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戦闘教師「ケン」華東大乱編
by yas_nakg
| 2019-11-20 10:38
| ほぼ日