人気ブログランキング | 話題のタグを見る

勇んどるわな……何でもありません

危うく吉川龍虎先生のお株を奪うところでした。危ない危ない(前頭葉的に)。

勇んどるわな……何でもありません_b0142122_09114393.jpg

「世界を変えた世紀の決戦」などで取り上げられることのある、イサンドルワナの戦いがボードゲームになりました。「猛牛の角」と呼ばれる陣形で攻め込まれたイギリス軍が壊滅した戦いです。何だか「牛角之陣」みたいですが、そうすると一気に『食の軍師』っぽくなります。

勇んどるわな……何でもありません_b0142122_08414401.jpeg

「英国軍は緒戦のイサンドルワナの戦いで槍と盾が主兵装で火器をほとんど持たないズールー軍に大敗を喫して思わぬ苦戦を強いられた」とWikipediaに書かれていましたが、デザイナーズ・ノートによると、当時ズールー兵の4人に1人は旧式マスケット銃を装備しており、絶対数で見ればズールー軍のほうが銃の数は多かったそうです。しかしもちろん練度は段違いであり、ゲームでも英軍の射程が3ヘクスあるのに対し、ズールー軍は1ヘクスだけとなっています。ただし、戦闘の進展に伴ってイギリス兵のマルティニ・ヘンリー銃を奪って使うようになり、次第に火力が向上。ゲームでもそうした要素が反映されています。

ゲームは全6ターンで、毎ターン以下の手順を行います。

  1. ズールー軍移動フェイズ
  2. 英軍リアクション・フェイズ
  3. ズールー軍戦闘フェイズ
  4. 英軍移動または戦闘フェイズ
  5. 英軍戦闘または移動フェイズ
  6. ズールー軍狙撃フェイズ
  7. 英軍リーダー死亡フェイズ

ズールー軍ユニットが移動した後、英軍の防御射撃があります。その後、ズールー軍の戦闘(射撃)を解決。英軍は移動または戦闘を好きな順番で1回ずつ行えます。敵に肉薄して猛射を浴びせることも、先に敵を撃破してからその穴から突破を図ることもできます。

狙撃フェイズでは、ズールー軍プレイヤーはダイスを1個振り、出た目と同数の英軍ユニットから1ステップを奪うという荒っぽいことが行われます。ただしその英軍ユニットはズールー軍に隣接していることが条件。英軍プレイヤーが戦闘/シーケンスを選べば狙撃を回避することもできますし、狙撃のリスクを承知の上で敵陣に迫ることもできるわけです。ただしゲーム終盤には狙撃ダイスの目に+3される(前述したマルティニ・ヘンリー銃が威力を発揮するわけですね)ので、迂闊に近づくとやばたにえんです。もちろんぐるりと周囲を囲まれると問答無用で狙撃を喰らうことになります。

ゲーム展開は、ポリティカル・コレクト的に怒られそうですが『Dawn of the De...』とか、そんな感じ。いや意識してやってるよね、というか映画そのものがそうじゃん、とか。はい、この話はここまで。勝利条件は「史実では6ターンで全滅したから、全滅しなければ英軍の勝利ね」という清々しい内容。お前はツクダの戦車戦ゲームかよ。

もちろんそれだとやることは一つになってしまうので、英軍側には軍旗と弾薬を積んだワゴンとともにマップ外へ突破してサドンデス勝利を得るというオプションがあります。これには歴史的な整合性がありまして、マップ西端から10マイルほど先にロルクズ・ドリフトという場所がありまして、史実ではイサンドルワナの戦いの後、余勢を駆ってなだれ込んだズールー軍約4,000名を100名弱の英軍が撃退しています。よってこの方面への脱出は「俺たちの戦いはこれからだ」的な勝利になるというわけです。

戦闘(射撃)システムはシンプルで、戦闘力から目標ヘクスの防御力を引き、ダイスを1個振ってその値以下が出ればヒット。1は常にヒットで6は常に外れ。1ヒットにつき1ステップが失われます。ズールー軍ユニットは1ステップしかないのでばたばた倒れていきますが、英軍ユニットは最大で8ステップを持っています。除去されたズールー軍ユニットは復活してまたマップ外から攻め込んでくるのでやっぱり。

ズールー戦争ものと言えば、本家コマンドで『Like Lion They Fought』がありまして、こちらはもう少しスケールの大きな作品となっております。コマンドマガジンの付録にどうでしょうか(ないない)。



2018年11月28日の話題

Inside GMT Blog
Papas & Richards
SOLGER航海日誌
YSGA例会報告
ウォーゲームで歴史に思いを馳せる
ウォーゲーム武芸帳
もりつちの徒然なるままに
千葉会(Chiba Club)
書き逃げ旅団


by yas_nakg | 2018-11-28 09:26