これ絶対面白いやつじゃ……

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『Arctic Disaster』(LPS)であります。パッケージもタイトルも陰々滅々ですが、それがいいと言う人もいるでしょう。PQ-17船団の壊滅をテーマにした作戦級海戦ゲームです。同テーマのカードゲームをつくった身としては興味津々であります。

1ターンは8時間というタイム・スケールで夜間はなし(白夜だからね)。ドイツ空軍はパイロットの疲労を考えなければ24時間出動可能です。エンジンとしてはチット・ドリブンになりまして、艦隊ごと、または航空隊ごとアクティベートして移動、索敵、水上戦闘、航空作戦などを行います。ということは、チットが引かれる順番が非常に重要になってくるわけです。例えば、先にPQ-17船団が移動したらその動きを見てドイツ軍が水上部隊をぶつけられたのにそれができなかったり、うっかりイギリス本国艦隊に捕捉されたり。もっとも水上部隊のリアクションや潜水艦の哨戒線があるので、チット引きが悪くて取り逃がすということはないみたい。

Decision Gamesが以前に出していたドイツ海軍の北極船団攻撃をテーマにしたゲームも、チット・ドリブンにしておけばもっとすっきりした内容になったのではないかと感じた次第。

海空戦は戦術ディスプレイで解決。爆撃機で空母を攻撃すると装甲甲板のために不利な修整がついたり、輸送船団攻撃時は外周の護衛艦を突破して輸送船に肉薄したりとなかなか戦術色が濃くなっています。魚雷は当たればダメージ2倍なので、He-111はイギリス軍にとって厄介な存在になるでしょう。水上戦闘も専用のディスプレイを用いて解決します。

チットには部隊をアクティベーションするものと、ランダム・イベントがあります。イベントには天候の変化や戦術的優位といったマイルドなものから、一定の条件下で追加される、例えばティルピッツの出撃やら、ヒトラーの態度変化(ティルピッツ帰ってこんかい)、船団を散開させてしまうといった特別イベントまであります。前述のカードゲームもそうなのですが、PQ-17船団モノにおける重要なファクターとして、船団のまま水上戦闘に巻き込まれると大惨事、散開すると航空機と潜水艦の餌食になるという「究極の決断」があります。このゲームではその「一定の条件」によってプールに船団散開チットを追加させることで、必然として散開が発生するようになっています。

ちなみに、史実の戦果だとゲームの勝利条件上は引き分けになってしまいます。さすがにこれには「どこまで勝てばいいのか」とマツダスタジアムに乱入したくなりますが、水上戦やって船団を全滅させるくらいでないと海軍の解隊は避けられないってことなんでしょうねぇ。こればっかりはやってみないと何とも言えません。

この海戦システム、『Imperial Sunset』(LPS)にも用いられていたということでたいへん興味を持ったのですが、既に売り切れとのことで残念。10年前のゲームだし、そりゃあまあ。

海戦ゲームと言えば、テストプレイを重ねていたミッドウェイ海戦が無事、形になりそうです。めでたいめでたい。



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by yas_nakg | 2018-09-10 18:31 | 海外ゲーム【A】 | Comments(0)