ベルモントの戦い(PAPER WARS #87)

 1861年11月7日の「ベルモントの戦い」はグラント将軍の初陣です。本作はユニット1個=中隊、1ヘクス=140ヤードのスケールで再現しています。全12ターンをプレイしますが、タイム・スケールの表記はありません。歩兵中隊で2ヘクス、野砲兵なら14ヘクスの射程を持ちます。通常射撃の他、機会射撃(射界内を移動すると射撃を受ける)、防御射撃(白兵戦を挑んできた敵に対する射撃)あり。いわゆるチット・ドリブンで連隊ごとに活性化します。

b0142122_10445082.jpg

 マップはミシシッピ川で分断されており、主戦場はミシシッピ州側となります。ベルモント周辺に南軍が切り拓いたキャンプ・ジョンストンを、ハンターズ・ファームに上陸したグラント率いる北軍が襲います。

b0142122_10444928.jpg

 こちらが北軍の上陸地点。ここがスタート地点であり、ゴールとなります。キャンプ・ジョンストンを占領したまでは良かったのですが、対岸から砲撃を受け(後述)、さらに南軍部隊に退路を断たれそうになったため、北軍はハンターズ・ファームのドックまで下がってイリノイ州ケイロ(カイロ)に引き返すことになります。

b0142122_10444812.jpg

 こちらがキャンプ・ジョンストン。周囲の倒木は森を切り開いた名残です。もちろん防御上の特典がありますが、史実ではこの地形を生かせなかったとか。対岸のコロンバスにいた予備を投入しなかったこともあり、割とあっさり占領されてしまいます。

 北軍がキャンプ・ジョンストンを占領するまで、主導権は北軍にあります。グラントのリーダーシップと、対照的に優柔不断なポークを再現するため、いくつかの特別ルールが用意されています。その一つが「混乱した命令チット」。南軍がそのチットを引くと、次に引いた命令チットで活性化する連隊は、命令を間違って解釈してしまいあらぬ方向へ移動してしまうことがあります。また、キャンプを睥睨する対岸の「アイアンバンクス」砲台も、北軍の砲艦以外を目標にすることはできません(だとしたら……砲艦も近づきませんね)。

b0142122_10444729.jpg

 しかし、北軍は新兵の集まり。キャンプ・ジョンストンを占領すると浮かれ騒いで一時的に制御できなくなります。そうしてようやくポークは事態の深刻さに気づき、予備を投入し、反撃に転じるのです。ここからが後半戦。今度は北軍に「混乱した命令チット」が与えられますが、グラントには「影響力ポイント」があり、一定の回数、白兵戦のダイスを振り直すことができます。

b0142122_10444623.jpg

 南軍は輸送船で部隊をミズーリ州側に運ぼうとしますが、北軍には2隻の砲艦〈レキシントン〉と〈タイラー〉がいて妨害が可能です。もっとも南軍にはアイアンバンクス砲台があるため、北軍の砲艦も迂闊には近づけません。なお、輸送船にヒットすると乗船している中隊が士気阻喪するかもしれないという興味深いルールも用意されています(リーダーは負傷する可能性あり)。

b0142122_10444543.jpg

 南軍の砲台は強力ですが、暴発するもの(右下に白い四角が印刷されているもの)も。

 主導権の転換が起こるなら、北軍はキャンプ・ジョンストンを占領しないほうがよいのでは? と思えますが、勝敗は得点で計算し、占領できないと南軍に大きな点数が入ります。また占領しようがしまいが、いずれはポークも予備を投入してくるので、「それならさっさとキャンプを焼き払ってずらかろう」というインセンティブにつながっています。



[PR]
by yas_nakg | 2018-02-28 11:15 | 海外ゲーム【B】 | Comments(0)