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『ゲルマニア』と『真夜中の北京』

『ゲルマニア』が大戦末期のドイツで発生した女性の猟奇殺人事件であるなら、『真夜中の北京』は盧溝橋事件直前の北京で起きた、イギリス人女性の猟奇殺人事件であります。前者が、SSとユダヤ人元刑事による捜査なら、後者はイギリス人と中国人のコンビで事件の解決に迫ります。ただし、前者はフィクションで後者はノンフィクション。前者は解決しますが、後者は未解決のまま歴史の闇に葬られました──が、新資料が見つかって、という話。

捜査の過程で次第に明らかになっていく被害者の本当の顔。父親から始まり、教師に国民党の秘密警察にと、次々に浮かんでは消えてゆく容疑者たち。何故か突然絡んでくる(エドガー)スノー夫妻。ノンフィクションなんですがフィクションを超えるトンデモ展開(作家が編集者のプロットを話したらリアリティないよね、その話。と言われそうなプロット)で、たいへん面白うございました。

やはりここは、鹿内さんが言われるように、太平洋戦争末期の日本版ゲルマニアを、誰か。



by yas_nakg | 2015-11-04 13:09

歴史系ストラテジー・ゲームの話が中心です。


by yas_nakg
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