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和泉歴史(ゲーム)研究会9月例会報告

の前に。

> そろそろ何か現代戦の日本語化をお願いしますよ…… イラク戦争とかイラク戦争とかイラク戦争とかアフガンとか(ミルクティーさん)
とりあえず! Modern War誌の最新号はイラクの自由作戦です!! ソリテアですが。

> 「Dien Bien Phu」SSもGDWも、ぜひ実現を期待しています。日本では、第二次インドシナ戦争(いわゆるベトナム戦争)ばかりでしたから・・・。発表されれば、エチオピアやカディシュ以来のマイナーさでしょうが、円熟期を迎えた大人の趣味にはぴったりかと。(mitsuさん)
GDWの再版、やるとすれば別冊扱いになるでしょうが、実現したいものです。



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そろそろIBS IIIが日本に届く頃ですが、アメリカでは『ジュトランド: フリート・アドミラルII』の企画が進行中で、今年はJG祭なんですかね。FA IIのIBS III同様、ユニットは側面シルエット/上面図のコンパチブルで、ゲーマーの闇の深さが偲ばれます(?)。



9月28日は和泉歴史(ゲーム)研究会の例会でした。参加者は10名+3名(午後から)−2名(早退)。こんなゲームがプレイされていました。

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Gates of Vienna, 1683』(S&T)
※詳細は後述。

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江戸幕府の黄昏』(GJ)
※『Twilight Struggle』のシステムで幕末期の勢力争いを再現した人気作。

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ビルマ電撃戦』(CMJ)
※隊長は3連敗したと書いておりますが、うち2回は第1ターンに登場すべき日本軍の1個連隊が出ていなかった(サブカウンター置き場で眠っていた)ので、ノーカンでしょう。連合軍はラングーンをどこまで保持するか難しいところですが、早々と放棄するのはよろしくないように思います。

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Drive to the Baltic』(CMJ)
※ジョナサン氏がヘビロテ気味に回しておりますが、なかなかヘビーな作品です。

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Empire of the Sun』(GMT)
※第2版。いのさん自作プレイエイドも充実しており、たいへんプレイアビリティの高いものになっているようでした。

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本能寺への道』(GJ)

参加された方のブログです(9月29日現在):
負けブログ(さばげ隊長)
SOLGER航海日誌(AMIさん)



『Gates of Vienna, 1683(GoV)』は、オスマン軍による第二次ウィーン包囲戦を、『レッド・ドラゴン・ライジング(RDR)』のシステムで再現した2人用キャンペーン・ゲームです。とは言えRDRとは完全に別もので、マップはヘクス式、戦闘もCRT式となっており、交互に1アクションずつ繰り返すこと、そのアクションが移動や戦闘、攻城戦、補充、略奪といった作戦行動を表している点(もっと言えば、1アクションで行えることが明確化されていること)が同じというだけです。

RDRはゲーム全体で30手番しかありませんが、GoVは全8ターン、各ターン最大で20士気ポイント(MP)分のアクションを行えます。アクションによってMP消費量が異なり、移動だけ、戦闘だけなら1MP、移動して戦闘をしたり、要塞に強襲をかける時は2MP、そして攻城砲を用いて要塞に攻城戦を挑むなら3MPを消費します。

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勝利条件はマップ上の全大要塞を占領するか(かなり困難)、敵軍のMPを0以下にすること。MPは毎ターン、マップ上の支配している要塞と町から10数ポイントを得られますが、前述した通り、アクションするたびに減っていきます。会戦で大敗した時もMPが減るため、敵の要塞や町を占領しようとがっつり行動した直後に大敗北を喫したりすると、えらいことになるわけです。

ゲーム終了までこの条件を満たせなかった時は、保有MPの半分+マップ上の自軍が占領している策源地から得られるMP歳入が多いほうが勝利。

ウィーンから得られるMPは最大の「4」で、ここを占領されるとオーストリアは実質的に3分の1以上の収入源となるため勝敗の分かれ道となりますが、攻略は用意ではありません。史実では先を急ぐあまり、オスマン軍は攻城砲を持って行きませんでしたが、攻城砲による攻撃が成功しない限り、大要塞であるウィーンは防御力が3倍になります。編成次第ですが、オスマン軍が1点に集められる戦闘力が120程度であることから逆算して40戦闘力程度が立て籠もると、まず難攻不落となります。それにオスマン軍がウィーンに戦力を集中すれば、それ以外の戦線が疎かとなり、ウィーンから離れた場所に登場可能な神聖同盟軍がオスマン軍の背後を襲い、MPの策源地を奪うことにもなるでしょう。何より、大軍が低オッズでウィーンを攻撃して失敗した時のリスクが大きすぎます──戦闘結果は保有戦力のn%が壊滅するというものなので、両軍とも大軍を投入して敗戦した時のダメージが大きいのです。

そこで両軍とも、ウィーンに注意を向けつつも、その周辺、あるいは辺境地で小部隊同士が牽制し合い、機動戦が行われるという展開になりそうです。そしてどこかの戦線で綻びが生じたり、比較的多くの軍勢が失われたりすると、そこからバランス・オブ・パワーが次第に崩れ始めて、適切な対応で均衡を取り戻すのか、それともそのモメンタムに乗じて一気に勝利を掴むのかという、なかなかスリリングな展開になりそうです。

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で、AMIさんに対戦していただきました。自分はハプスブルク軍を、AMIさんがオスマン軍を受け持ちます。どちらも初対戦なのでミス連発でしたが、劇的な展開となりました。

序盤、兵力とMPにものを言わせてオスマン軍主力がベオグラードからブダペストへと一気に侵攻します。ハプスブルク軍はオーストリア・クロアチア軍は遊撃隊として、バラトン湖の南側でオスマンのMP策源地を奪い(取り返し)ます。

初期戦力だけでは圧倒的に不利なオーストリア軍は、MPを支払ってキャンペーン・マーカーを購入。これはランダム・イベントであり、増援の到着もマーカー次第です。オスマン軍が周辺の要塞を攻略、いよいよウィーンに手をかけるか、というところでヤン3世がポーランド軍を引き連れてやってきました! ウィーン直撃だけは避けようと、要塞との間でZOCで戦線を張りますが、カラ・ムスタファは躊躇うことなくポーランド軍に野戦を挑み、これを一撃で屠りました。潰走した軍は、攻城砲、輜重隊を失い、さらに戦闘力換算で50%のユニットを失います……ソビェスキは辛くも難を逃れますが、ポーランド軍は散り散りとなりました(主力軍の決戦は慎重に、野戦に輜重隊や大砲を持っていく意味はないなどの貴重な教訓を残しつつ)。

意気上がるオスマン軍はウィーン門に接近。実はウィーンの守備隊はクロアチア軍遊撃隊増強のために出払っており、民兵だけで守っているような状態でした。キャンペーン・マーカーの「スパイ」を使ってオスマン軍主力の戦闘力合計が100そこそこだと判明し、2:1の攻撃を受けないことがわかったため、シャルル5世率いるオーストリア軍主力(63戦闘力)がジェールから出撃します。もちろん、オスマン軍主力に正面攻撃を挑めるはずはなく、その後方の要塞を取り返す腹です。

オーストリア軍のこの動きに対し、カラ・ムスタファはシャルル5世に引導を渡すべく野戦を挑みます。後に「キッツェーの戦い」と呼ばれる(かもしれない)この戦いは、オスマン軍約10万とオーストリア軍約6万が激突しました。強敵ポーランド軍を撃破したことで油断が生じたのか、オスマン軍の攻撃は精彩を欠き、後がないオーストリア軍の死に物狂いの抵抗を受け、潰走してしまったのです(オッズは1.5:1、攻撃側が撃退される確率は6分の1でした)。

トルコ軍は潰走、一時はイベント「パニック(大要塞を占領されると発生)」で士気が地に落ちたオーストリア軍でしたが、イベント「ウィーン門」で士気を回復しており、さらにイベント「教皇の支援」もあって、ありあまるMPを使ってトルコ軍を追撃。一方のオスマン軍は会戦に敗れたこともあってMPが一気に低下、手の打ちようがなく、敗残兵が各個撃破されてさらにMP低下……という悪循環の末、モラル・ブレイクを落として敗北となりました。

ここだけを強調すると、何や会戦の結果一発で決まるんかい、ということになりますが、史実もこんな感じでありました(ポーランド軍が大活躍したのですが)。カバー・ストーリーの分析でも、何を無邪気にウィーンまで行っとんねんと、カラ・ムスタファの軽挙が咎められています。ルールを読んだだけで初めてプレイすると、もしかするとこういう展開になるかもしれませんが、劇的な展開を一度体験したら、両軍とも慎重に行動することになるでしょう。

最初の1回は歴史の追体験として、2回目以降は兵棋演習として、17世紀のオスマン軍によるオーストリア侵攻を検証できる作品です。



Commented by CraftHQ at 2015-10-05 18:25
どうも、

IBS3発売日(10月15日)決まりましたね、
通販で購入予定、友人も欲しいとの事で一緒に購入致します。
(ついでにカーニバルも買っちゃいます)

ところで、今ファーストIBSのルールブックを読み返している所です。

ああこうだったな~と色々思い出してきました。
(なんせ30年位前に遊んだきりでしたからね)

で、移動プロット(計画と実行)を読んでいて以前他のゲームのEXCELプロットを作成している際に思いついていた事があってそれが使えそうだなと再度考察してみようと思っておりまして。

移動プロット(計画と実行)はIBS3になってもFSTと基本同じと考えて宜しいですか?

発売されるのを待てば宜しいのですが、そこいら辺がわかっていると考察する際に助かるので。

御手数をお掛けして申し訳御座いませんが
教えて頂けると助かります。

(決戦の時みたいにIBSのFAQフォーラム作成したりされないんですか?)
Commented by yas_nakg at 2015-10-08 08:39
回答が遅れてすみません。移動ルールは初版と同じです。ヴァリアントとして、IBS2で実装された交互移動も紹介してあります。
by yas_nakg | 2015-09-29 08:41 | Comments(2)