【やってみた】萌えよ戦車学校!ボードゲーム『クルスク大戦車戦』

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帝国陸軍の、ならぬガルパンゲームの堀場さんがつくったクルスク戦ゲームがつくとなると、『MC★あくしず』買うしかないじゃない、ということで、出張から帰るとAmazonから届いていました。

うちでは、互いにAmazonから届いた箱は勝手に開けないという不文律があるのですが、「猫が悪さをするので」という理由で、勝手に開封されていました。「武士の情けで中は開けなかったけど、『肌色系軍事雑誌』って、何?」と聞かれました。うむ、わしにも答えられん。

それはさておき『クルスク大戦車戦』です。本作はプロホロフカの戦いがテーマで、そのうち第1SS装甲師団戦区に焦点を当てた、あえて言うなら作戦戦術級ゲームとなっています。

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ユニットはやや薄いものの、スタックしないので問題ないレベル。両面印刷です。なお、数字の読み方は『パンツァー・ブリッツ』と同じで、攻撃力 - 射程 - 防御力 - 移動力が美しくZ字に配置されたものになっています。

システム・エンジンはチット・ドリブンで、主導権側(第1ターンはドイツ軍)から順にアクション(A)チットを引き、その内容に応じた行動を取ります。「移動」なら指定された数以下のユニットを移動、射撃なら射撃、数字だけ書かれていればその数だけ移動と射撃を組み合わせられます。同じユニットが移動と射撃をすることも可能。ドイツ軍とソ連軍とでチットの内容が異なり、ドイツ軍のほうがより柔軟に動けるようになっています。

移動するとユニットは裏返され、攻撃力、射程、移動力が低下します。また実質1ステップをうしなった状態となり、敵の射撃がヒットすると撃破されてしまいます。

射撃は射撃チットを引き、そこに書かれている数字プラス射撃したユニットの攻撃力マイナス射撃距離を目標の防御力と比較して以上なら裏返し(既に裏返っていれば除去)、3以上なら一発撃破となります。射撃されたユニットは反撃も可能で、これが移動後の射撃であれば臨機射撃となり、防御側の射撃結果が先に適用されることになります。

戦車対歩兵、または歩兵対戦車は同一ヘクス戦闘のみ可能となり、攻撃力は使用せず、射撃チットに★が印刷されていればヒットします。ドイツ軍で4分の1、ソ連軍で8分の1の命中率ですが、ソ連軍には対歩兵射撃時にはチット2枚を引けるSU-122がおります。

Aチットの中には戦術チットも含まれており、それを引いたプレイヤーは自分の手番などで使用できます。戦術チットにはドイツ軍だけ使用できるもの、ソ連軍だけ使用できるものがあり、各軍の特性が再現されます(例えばドイツ軍なら航空支援、ソ連軍なら味方も巻き込みかねない支援砲撃など)。

ユニークなのは、Aチット全て使用されるのが保証されているのは第1ターンだけで、第2ターンは1枚、第3ターンは2枚、最終の第4ターンには3枚のターン終了チットが追加され、ターンが進むごとにサドンデスの確率が高まっていくこと。このことと勝利条件(後述)の設定が絶妙です。

例えば第2ターン最初のチットがターン終了チットならドイツ軍にとって目も当てられない事態ですが、回避策はあります。主導権を使用して、それを無効にできるのです。ただし主導権はソ連軍へと移ってしまいますが、第3ターンを迎えるくらいなら……いやいや、そう簡単には決断できないのです。

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勝利条件は4ヘクスある町をより多く支配していること。同数なら主導権を持っている側が勝利します。つまり、ドイツ軍が主導権を手放さなければ2ヘクスの支配で勝てるのですが、手放してしまうと3ヘクスを支配する必要があります。町は東西に2ヘクスずつあり、戦力で劣るドイツ軍はそのどちらか2ヘクスを狙うのが定石となるでしょう。恐らくソ連軍は2ヘクスあるプロホロフカを固めてくるのでオルシャンカの争奪が焦点になりそうです。あるいは裏をかいて、ドイツ軍は全力でプロホロフカを攻めるという手もあります。

しかしここでも問題が。町の占領条件を満たせるのは歩兵だけで、ドイツ軍には3ユニットしかありません。移動力も限られており、西と東の両方を狙う余裕はありません。事前に作戦方針を定めておかないと大変なことになりそうです。

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早速ソロってみました。初期配置の時点でソ連軍は町3ヘクスを占領しているので、基本、移動せず(移動すると弱るので)3ヘクスをがっちり守る構え。ドイツ軍は嫌でも接近しなければなりません。前述の通り、移動すると射程まで短くなるので、移動後に射撃するためには敵の懐に飛び込む覚悟が必要です。ティーガーの防御力に期待して接近戦を挑みますが……。スケールの差もあるでしょうが、T-34さんは優秀です。

時間の関係で2ターンまでしかできませんでしたが、なかなかヘビーな内容です。作戦的には前述した通り、主にドイツ軍が主導権を使うのかどうかの決断を迫られ、戦術的にはどのユニットをアクションさせるのか、移動か射撃か、あるいはその両方か、接近戦を挑むのか、そうでないならどのくらいの距離で射撃戦を展開するのか決めなければなりません。いずれもいきなり判断するのは容易ではなく、何度かの対戦で経験値を積む必要があるでしょう。そのくらい歯ごたえのある作品でした。

で、マップの裏にデザイナーズ・ノートと戦況図が印刷されていてふむふむと読んでいると、いつの間にか後ろから家人が覗き込んでいて

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「ゲームやっているんかと思ったら、肌色眺めとんかいな」って。えー。



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Commented by 堀場 at 2015-06-26 11:32 x
えーと、なんか色々すみません。
そして遊んでいただいたうえに紹介までしていただき、ありがとうございます!
Commented by きむ at 2015-06-26 13:10 x
おいらも密林様からの密書を自分宛の荷物と勘違いした家人に開封されてしまい。。。
『なぜに扶桑という名の船の模型を何隻も購入するのか?』と。。

家人よ、年代別という概念がこの世の中にはあるのだよ。。
Commented by yas_nakg at 2015-06-27 08:02
> 堀場さん
本当は射撃チットの期待値からの戦術指南と、主にドイツ軍の作戦研究──西と見せかけて東、と見せかけて西、という具合に敵を翻弄して、混戦に持ち込む必要があるなど──を詳しく書きたかったのですが時間切れでした。またプレイしてみます。

> きむさん
その点に関して(だけ)はうちでは教育が行き届いておりまして、XX年版、SD版の違い、エッチングパーツはなぜ高いか、木甲板シールを使うのとちまちまマスキングするのとでは時給換算したらどっちがお得か、を理解してもらっております。
Commented by ぽんにゃん at 2015-06-29 14:16 x
こんにちは。密林ネタの件ですが、私などは御社「英国戦車軍団」が階下に誤着したあげくに何者かに開封されていました。届けてくれた隣人曰く、「中を見てはいませんが、うちのじゃないと思います。」
あと肌色ネタですが、常時検閲が入っているとお考えになった方がよろしいかと。やむを得ない場合はトイレがお奨めであると、愚息に教わりました。
Commented by yas_nakg at 2015-06-30 07:47
> ぽんにゃん さま
誤配送も恐いですね……。

> 肌色問題
人によって守備範囲が違うので難しい問題ですね。
トイレかあ……。
by yas_nakg | 2015-06-25 23:48 | Comments(5)