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『第三帝国の興亡』1938シナリオを対戦

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強いられ……ているわけじゃなくて、『ザ・ラインラント・ウォー』の流れで『第三帝国の興亡』1938シナリオを高原氏と対戦しました。

1938シナリオはズデーテンラント割譲を要求するドイツに対し、英仏がその要求を呑むかどうか、というところから始まります。史実通りに受け入れるもよし、1938年秋から第二次世界大戦を勃発させるもよしです。史実通りなら、その後に任意で開戦することも、次の歴史的イベント「チェコ併合」のタイミングで戦争が始まることもあります。

もともと史実は歴史の可能性の一つでしかなく、偶然の積み重ねが我々の知る第二次世界大戦史を紡いだのだというスタンスでつくられているこの作品は、キャンペーン・ゲームの中でもバタフライ・エフェクトの大きなものだと言えます。政治的決断のない1939シナリオでは一つ一つの戦闘結果が(あるいはドイツ軍の電撃戦の成否が)後の展開に大きな影響を与えますが、1938シナリオでは前述の決断と開戦のタイミングがそれに加わるので、蝶の羽ばたきで嵐が起きるどころか、地球が逆転するくらいの振れ幅があります(大袈裟)。
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ズデーテンラントの割譲に対し、英仏は宣戦布告。ヨーロッパ全土を巻き込むことになる戦争が始まります。これに対しドイツは、チェコを放っておいていきなりベルギー〜フランスを襲うという手もありますが、電撃戦が決まってもパリを占領できるわけではないし、後方に大量のリア充(充足部隊)を残しておくのも不安なので、全力でプラハを攻撃することに。

なお、電撃戦の効果は選択ルールに基づいています。高梨さんは「フランスが落ちないと困るから」と、最終段階で「戦闘力半減」の効果を加えましたが、そうするとモラル・チェックが必ず失敗するという別の問題も発生するのです。

選択ルールと言えば、次号のコマンドマガジンでいくつか追加されるらしいので、興味ある方は参考にしてください……ああそうか、この時の対戦の模様も掲載されるんだった。そんなわけで以下、ダイジェストでお届けします。

1938年冬、東プロイセンからわずか2個軍のドイツ軍がワルシャワを攻撃、電撃戦をもってポーランドを征服します。1939シナリオと違い、ドイツは初期のユニット数が少ないので、この電撃戦が失敗していたらポーランド軍にドイツがフルボッコされたかもしれません。

さらに西部戦線で1年早い黄作戦を発動。ベルギーを通過してフランスに攻め込むも、BEFが頑強に抵抗します。アミアンは占領されますが、パリはBEFが死守(成功率1/6のモラル・チェックをクリア!)。突出したドイツ軍にフランス軍が掣肘を加えます。
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その後は西部戦線で殴り合い。肝心なところで電撃戦が失敗したり、東部戦線が気になって電撃戦を温存したりしているうちに、前大戦と同じ様相を呈してきました。

「西部戦線が駄目なら東部戦線で決着をつけっぺ」と、ドイツ軍はこれまた1年早いバルバロッサ作戦を開始します。
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電撃戦が見事に決まって前線のソ連軍部隊が降伏(「これって強いられですよねー」と高原氏)、後は無人の野を征くが如くでしたが、当然のように西部戦線で英仏が大攻勢に出て、奇しくも次号付録の『1940: What If?』のような状況が現出されたのでありました(ステマ!ステマ!)。

東部戦線でドイツが勝利するか、西部戦線で英仏が勝利するかの競争になりましたが、これぞ両面作戦の醍醐味!? ところがアフリカでイタリアがこけ(アフリカ軍団を派遣する暇がなかったのです)、ついに戦争から脱落するに及び、ドイツ南部に戦線が開かれることとなってたまらず終劇。
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36年開戦の『ザ・ラインラント・ウォー』はドイツの圧勝でしたが、38年開戦の『第三帝国の興亡』は呆気なく崩壊しました。はしゃぎすぎよ。

1938シナリオの勝利条件はナチス政権の継続であり、政権が崩壊するか、さもなくば事実上、ドイツがヨーロッパ全土を支配するまでプレイするという過酷なもの。どちらにしても長丁場を覚悟しなければならないので、結末に至るまでの過程、その過程で発生した偶然のバタフライ・エフェクトを楽しみたいものです。

ところで、今回の対戦ではマップの上にA3判サイズの透明アクリル板4枚を敷き、その上に駒を置いてプレイしました。こうすることでマップの折れ目を気にすることはありませんし、またアクリル板なら持ち運び可能なので利便性も高い。駒の座りも紙の上より良い感じです。ネックは撮影時にマップが反射してしまうことで、時折、胡散臭いシルエットが映り込んでいるのはそうした理由からです。
by yas_nakg | 2012-01-18 10:36

歴史系ストラテジー・ゲームの話が中心です。


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