「ほっ」と。キャンペーン

緊急レポート「Across the Pacific」(CMJ)練習戦

もりつち氏のブログで指摘された点、「このあたり、評価の分かれる部分だと思う。1Turn=5ヶ月というタイムスケールなのである程度ブラッディなのは仕方がない。しかし艦載機の補充が殆どないというのは如何なものか?。日本軍の場合は兎に角、米軍の場合は空母に載せる艦載機に事欠くという状況はあまり頂けない。戦略級ゲームなのであまり細かいディテールに拘る必要はないかもしれないが、違和感は禁じえない所だ」に対して、AtPのデザイナー、マイケル・マイヤーズ氏から返信をいただきましたので、以下に掲載したいと思います。次号のコマンドの原稿なんですけどね。




 米空母艦載機に対するコメント、ありがとうございます。実は同様の意見をアメリカのゲーマーからもいただいております。艦載機ではなく、米空母の数についても質問を受けました(編註:Consim Worldのフォーラムで、1個の空母ユニットが表している隻数が、戦争前半と後半で異なっている問題)。
 1941年から45年までの戦争全体を扱うことを決めた時、私は空母と艦載機の数を単純に数えるのではなく、空母艦載機の影響力で判断すべきだと考えました。(影響力ベースであるため)連合軍プレイヤーがゲームにセットされているより多くの艦載機を補充で受け取ってしまうと、史実よりはるかに強力になり、また空母戦が頻発し、結果として歴史とはかけ離れた展開になるでしょう。
 艦載機の影響力ベースで空母戦を見てみると、戦争前半は艦船の対空火力、レーダー、防御力の全てが貧弱です。それに対して艦載機側は練度の高い急降下爆撃機乗り、雷撃機乗りがいて、両者の要因から艦船が沈む確率が高まります。大戦後半では、前半同様に搭乗員の練度は保たれているものの、艦船を沈める必殺の一弾を与えるのに、より多くの航空機が使われるケースが増えています。また空母は急降下爆撃機や雷撃機に対し、戦闘機をより多く搭載するようになりました。そのためAtPでは、大戦後半の空母は2隻ではなく3隻でユニット1個になり、艦載機ユニット4個を搭載する(そのうち2個は戦闘機か戦闘爆撃機)ようになっているのです。つまり、大戦前半と後半の空母/航空機の数ではなく、影響力の相対性を問題にしているのです。
 デベロップメントの際、私はマーク・クレイマー(デベロッパー)に、日本軍艦載機の補充が、米軍の艦載機の補充に対して多すぎないかと尋ねました。その時の私の考えは、米軍の補充を増やすのではなく、日本軍の補充を減らすべきだという意見でした。しかしマークは「米軍の補充はエセックス級空母に充てられることになる」と言い、比率を維持するべきだと考えたのです。
 その結論は正解でした。この問題について言えば、「数は歴史的状況を反映している」です。大きな損害を出さなかったこともあり、アメリカは多くの補充艦載機を太平洋に送ってはいません。もちろん時間の経過とともに、損害は大きくなっていきました。しかし、日本軍も同様に大きな損害を出し(1944年6月のマリアナ沖海戦のように)、練度の低い搭乗員が乗る機体で補充されました。ゲームではCELで反映されます。
 もちろん米軍が史実より多くの艦載機を失うようであれば、史実より多くの補充機を送ったでしょう。しかしAtPはアメリカの生産能力がどれだけ高まるかを競うのではなく、「同じ銃弾と弾薬で」プレイヤーに競わせるゲームなのです。
 考慮すべき別の問題は艦載機の運用です。米海軍にゲームより多くの艦載機が与えられると、それを地上支援に使ったり、あるいは日本海軍を殲滅したり、その他、ヒストリカルとは言い難い用途に使うことでしょう。戦争後半では、艦載機は主に2つの任務に使われました。(1)主に上陸作戦支援のため、日本軍陸上機を制圧し、(2)日本海軍に対する水上艦/潜水艦作戦の支援。ゲームにセットされている数の艦載機ユニットは、これらの任務を行うのにちょうど適していると考えます。




ということです。なお次号ではAtPの「実験的潜水艦戦ルール」もデザイナー氏からいただいております。AtPでは基本的に潜水艦は戦略的運用しかできませんが、戦術的運用も可能にするルールです。こちらも近々公式サイトにアップされるはず! 非公式にはアップしました



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by yas_nakg | 2014-11-13 16:55 | Comments(0)

魔空零戦隊

『零戦:海軍航空隊の戦い』のヴァリアントは決まったじゃないか! クトゥルフ vs 零戦。
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レイテ沖海戦の最中、実はゴジラが現れて、日米両軍が協力してこれを退治。栗田はオルデンドルフと敬礼を交わして反転したのが有名な「クリタ・ターン」という馬鹿話がありましたが、そういう感じですかね。



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by yas_nakg | 2014-11-11 13:08 | Comments(2)

たいへんご無沙汰しておりました。10月中旬からばたばたしておりまして、いわゆる活性化チェックに失敗したというよりは、判定すら怠っていたという有様です。まずはどうでもいい話題から。

アメリカはニュー・メキシコ州へ行ってまいりまして、予定していた仕事がキャンセルになったため、1日観光現地調査を行ってきました。「それならホワイト・サンズへ行けばいいよ」と教えられたので、同僚にナビをセットしてもらってレッツ・ゴー! ところが、真っ白な大砂丘が見えてくるはずが、どうも様子が違う。ナビの指示通りに進むと、陸軍の検問があります。

「ホワイト・サンズに行きたいんやけど」
「それなら隣の事務所で保安登録して出直してこい。入るのはいいけど、ミュージアム以外は写真撮るなよ」

後で調べたところ、ナビにセットされていた場所は「ホワイト・サンズ・ミサイル・レンジ」でした。おいおい。ミュージアムとは、
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野ざらしになっているミサイル群(この他、5.5インチ単装砲ちゃんとかエンジン抜かれたF4など展示あり)と、ミサイル博物館です。映画『マチネー』を思い出させる「フォールアウト」対策のディスプレイなど微笑ましいものがありましたが、奥には「バターン死の行進」の展示も。ホワイト・サンズでは記念マラソンも開催されているそうです。

基本、ミサイルは野ざらしで状態はよろしくないのですが、V-2だけは別格。個室が与えられていました。
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これがアメリカのロケット技術の礎になったのかと思うと感無量。

その後は正しくホワイト・サンズへ。最初は「すごい」を連発していましたが、行けども行けども白い砂と激しい直射日光に口を開く気もなくなり、その後はビリー・ザ・キッドゆかりの地ラス・クルーセスへ。あ、そろそろゲームの話に移ります。

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以前にもお伝えして通り、ロメロさん渾身の一作、通称『VOB』がテストプレイに入りました。1945年の東部戦線でどうすんねん、とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、(1)赤軍は兵站前進を待たねばならない時期がある、(2)勝利条件上、面倒な戦いを強いられる、と、やや恣意的なところもありますが、これがゲームになっているんです。まず(1)。『ハンガリー戦役1944-45』のドイツ装甲師団は強力でしたが、本作でも得体の知れないものを除けばまずまず強力で、迂闊に前進すると機動突撃を食らって補給線を断たれ、通常攻撃で先頭の戦車軍団が潰滅させられる……ということも起こり得ます。もちろんきちんとケアすればそんなことは起こらないのですが、(2)の理由によって、隙が生じる可能性があるのです。

勝敗は勝利得点で判定され、ソ連軍はベルリンを占領するだけでは勝利できません。ベルリンを占領すると総統が自決なさる可能性があり、そうすると直ちにゲームが終了するので、むしろ占領しないほうがいい。「あとはベルリンを占領すれば勝利」という状況をつくっておいてからでないと、勝利できないようになっているのです。即ちそれは、ユニットにはなっていない西側連合軍の存在で、ソ連軍は早く西進しないと一部の都市を西側連合軍に占領されてしまうかもしれません。その一部の都市を狙うのか、それとも別の都市だけで条件を満たそうとするのか、戦略的な判断が求められます。

『ハンガリー』はハーフサイズでしたが、今回はフルマップに拡大。プレイアビリティを高めています。また面倒な航空作戦のルールはカットしてもらい、戦闘時のシフト修正だけというシンプルなものに改められました。

続いて『零戦:海軍航空隊の戦い』。コマンドマガジン第119号で紹介記事が載っていますが、あれからシステムが若干、いやかなり変更されておりまして、よりプレイアビリティが高まっております。非ゲーマーなテスト・プレイヤーからの意見を重視して、プレイ時間をもう少し短く、空戦のスピード感が味わえるようにと、改良が重ねられました。
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新ルールをもとにキャンペーンのテスト・プレイも終わりました。中国戦線ではぶいぶい言わせていた日本軍パイロットも、フィリピン、南方戦線へと移動する頃には次第に苦戦するようになり、ラバウルへ送られると……というお話。P39とかP40の頑丈なことと言ったら!

人気が出るようならヨーロッパ版とか、大戦後期の機体や対地/対艦攻撃が行えるモジュールも出したいと思うので、ヒット祈願で今乗っているバイクにP40ばりにシャークマウスを施してみました。
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峠道では、ひらひら舞う国産400ccにいつも後ろからあおられるので、P40っぽくしたら何ぞエクスキューズになるかと思ったんですが、やっちゃった感しかありませんね。

そんなところで。



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by yas_nakg | 2014-11-06 08:44 | Comments(0)