ヒンデンブルクの時間だ! コラァ!!

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そんなわけで本日紹介するゲームは『ヒンデンブルクズ・アワー』。タンネンベルク会戦のソリテア・ゲームです。プレイヤーはドイツ第8軍を指揮してケーニヒスベルクを防衛しなければなりません。

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1ターンのスケールは1日で、1ユニットは1個軍団。ドイツ軍とロシア軍の回復能力以外に軍団ごとの能力差はないので、プレイヤーは2倍のロシア軍を相手に戦うことになります。

最初の2日はロシア第1軍だけが進撃し、3日目から第2軍が北進を開始します。ロシア軍がケーニヒスベルクに突入するか第1軍と第2軍が手をつなげば(ドイツ第8軍が包囲されれば)プレイヤーの敗北、最後までそれを阻止した上で、壊滅軍団数3個差以上つければプレイヤーの勝利となります。

プレイヤーは最初から2つの戦線をどう管理するのか決断を下さなければなりません。東部2個、南部2個でバランスを取るのか、どちらか(普通は東部)に4個集めて反撃を行い、適度に弱らせた後で別の戦線に対抗するのか。ドイツ軍のみ敵を包囲することで降伏に追い込めるようになっているので、このルールをうまく使えば史実通りの包囲撃滅戦も狙えます。また、毎ターン1個軍団の鉄道移動が可能なので、内線の理をいかして大胆な機動も行えるようになっております。

ただし、ヘルマン・フォン・フランソワの第1軍団は1/6の確率でランダムに移動する困りもの。戦力の4分の1が気まぐれで動くので、「ここで包囲殲滅」という場面で計画が破綻する恐れもあります。

前作『きどーぶたい』同様、ルール的にもコンポーネント的にもビア&プリッツな内容ですが、会戦の全貌がわかりやすく表現されている上、兵力で勝る敵に対して内線作戦をどう展開するか? という課題に焦点が絞れており、個人的にたいへんやりがいのある内容になっています。ディテールを積み重ねることで面白さとリアリティを感じさせるデシジョン・ゲームズのソリテア(*)とはまた違った趣を楽しめます。

* 「デシジョン・ゲームズのソリテア」と言ってもいくつかのカテゴリーに分類され、ディテールより戦闘全体の構造を重視しているものもあります。同社のソリテアの系譜については、『BANZAIまがじん』第2号でまとめる予定です。あと、『ヒンデンブルクズ・アワー』は絶賛販売中です。



2017年9月22日の話題:


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by yas_nakg | 2017-09-22 09:02 | ほぼ日 | Comments(0)