『Balkan Gambit』(S&T)が少し悩ましい件
2016年 03月 17日
『ビクトリー・イン・ノルマンディ』のコマンド・ポイント(CP)システムはコマンド・コントロールや兵站をCPで表しており、1ターンにできることは限られているけれど、そのぶんロング・スパンで作戦を立てなければならないという、ルールは簡単なれどプレイは奥深い、使い勝手の良いエンジンでした。我らがコマンドマガジンでは『セカンドフロント・ナウ』でやらかしてしまった感があるのですが、S&T最新号『バルカン・ギャンビット』で再び日の目を見ることになりました!
本作はもちろん仮想戦でして、1943-45年にバルカン半島に連合軍が上陸していたら? をシミュレートしております。43-45年の通年プレイではなく、それぞれ独立したシナリオ。
ターン数は短く、そのぶん1ターンあたりのCPが多めに設定してあり、プレイアビリティを確保しているように思われます。何よりこれまでの2作と異なり、上陸地点を自由に設定できるので、いろんな作戦を楽しめるが嬉しい。もちろんパルチザンも大活躍です。ちなみに戦闘システムはこれまで同様のファイアパワー&ダイス式。
しかしここ数年でS&T誌の広告も様変わりしておりまして、自費出版の広告なども掲載されていましたよ。日本でいう文芸社みたいなものでしょうか。「文芸社」をGoogleで検索すると、同社の広告よりも上に「自費出版、ちょっと待った: 自費出版は何の実績にもなりません。 大手出版社との交渉を請け負います」なるアドワーズが表示されて心がぽかぽかしてきますね。関係ない話ですみません。
『ノルマンディ』『セカンドフロント』とも長いプレイ時間がネックでしたが、本作は比較的短時間で終わりそうなのが美点。反面、バルカン半島上陸という、チャーチル以外は大して関心を持てない戦場が舞台なので、対戦相手を見つけるのがネックかもしれません。その時はソリテアの『クレタ: 1941』。磯野ー、猛烈な対空砲火が待ち受ける飛行場にダイブしようぜ!
重要: オプション・ルールにてフォース10が登場して橋を爆破してくれます。好きだな!
by yas_nakg
| 2016-03-17 10:37