【悲報】『アクロス・ザ・パシフィック』にバックドア見つかる

「バックドア」の誤用なんですが、裏口的な手口という意味で。デザイナーご自身が明かしちゃっているんですがそれは。ここの2241番です。

日本軍が日米開戦をしないオプションがありまして、その場合は支那派遣軍が本気を出します。太平洋方面(マラヤ、蘭印含む)では地上戦はNGですが移動は可能です。マラヤで地上戦はできないけれど、移動できないとは書かれていない、という点を突いたムーブになります。仏印進攻みたいなノリですかね。

(0)まず、服を脱ぎます。
(1)史実でマラヤに上陸作戦を行ったA任務部隊がチッタゴンに上陸します。
(2)A任務部隊には第5自動車化師団が含まれていますので、機械化移動でコックス・バザールを占領できます。
(3)パレンバンに空挺降下した部隊はインパールに投入します(!)。
(4)これで「ビルマ戦線の崩壊」の条件が満たされますので、めでたくもイギリス軍とインド軍は退場となります。インド全土で独立運動の嵐が吹き荒れるので、その対応に追われることになるわけです。
(5)近衛師団と第3戦車集団をマラヤ国境に待機させておきます。で、マラヤ防衛の英印軍がいなくなったところを見計らい(クアラルンプールのオーストラリア軍はそのまま残りますが、地形のためにZOCは及びません)、マラヤの資源地帯とシンガポールを無血占領してしまう!

という感じです。ただ、これで必勝かと言えばそういうわけではなく、支那派遣軍は中国全土の飛行場を占領しなければならないし、必然的に奥地に引きずり込まれるので、ソ連の満州進攻に対応する時間がなくなるかもしれないし、日本がいやいやしてもアメリカは1944年には参戦してくるしで、楽ではありません。アメリカにしても、反攻準備を整えるために太平洋方面で1944年までに兵力の配備転換するかもしれませんしね。で、それを口実に日本軍から戦争しかけることも可能になっているので、日本軍が先手を打つことも不可能ではありません。

というオプションの検証を、このGW中にやりたいのですよ。
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14時追記:
とか書いてたら、デザイナーのマイヤー先生からメールをいただきまして、来年University Press of Kansasから"Seaweed of War: Discerning Strategy and Contingency in the Pacific War.(戦藻録:太平洋戦争における戦略と偶発の見極め)"を上梓されるそうです。ゲーム・デザインの背景にある太平洋戦争の捉え方についても書かれているようで、楽しみであります。AtPの特徴である、「対米開戦せず」オプションの考察についても、是非読んでみたいものです。

しかし先生、『戦史叢書』を欲しいとおっしゃいましても、全102巻もあるんですぜ。



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Commented by 紫龍 at 2014-04-26 19:14 x
おもしろいオプションですね。そういうこともできるゲームとは楽しみです。

>しかし先生、『戦史叢書』を欲しいとおっしゃいましても、全102巻もあるんですぜ。

リストを送ってどの巻が欲しいのか確認した方がいいでしょうね。
ただ、それが明らかになったとしても入手できるか分からないと申し添えないと。
なんか、防衛研究所は戦史叢書をデジタル化して公開するという話も聞きましたので、それが実現してから防研のHPアドレスをお知らせするのがいいかもしれません。
Commented by クリスマス・ピポ at 2014-04-27 01:48 x
サークル「K議は踊る」でしたっけ?ドイツとフランスが裏取引で米英を負かした「3R」バトルレポートを掲載したのは(何年前だ?)
Commented by yas_nakg at 2014-04-30 08:30
> 紫龍さま
現在リスト送って打診中です。やっぱり翻訳がネックですよね。

> クリスマス・ピポさま
ですね。『シミュレイター』誌のリプレイでした。
あの技、『3R』の後の版ではできなくなったんでしたっけ。
by yas_nakg | 2014-04-26 12:31 | Comments(3)