ソークオフだよ人生は

ドライブ感(ドイツ軍のみ)、あるいはZOCの意味

マシンガン継投のようにマガジン・ゲームをどかどか注ぎ込む予定の和泉歴史(ゲーム)研究会でしたが、結局タイ・ボンバさん謹製の『Battle for Russia』のマシンガン・テストプレイとなりました。あれこれ調整しつつ7回、いや8回。ドイツ軍北部(北方&中央軍集団)プレイヤーがソ連軍南部を受け持ち、ドイツ軍南部(南方軍集団&ルーマニア軍)プレイヤーがソ連軍北部を受け持って功名争いをする、『Battle for Germany』タイプのゲームです。

氏お得意のMA(直訳: 機動突撃)と、最近ソリテアでよく使われる「包囲された瞬間の脱出判定」ルールが特徴です。後者は、1944年西部戦線のドイツ軍、または1941年の東部戦線のソ連軍(プレイヤーにとって敵対する勢力)の補給線を切った瞬間に一時ゲームを中断、ポケット内のユニットが全滅する代わりに、そのステップ数に応じて包囲網を形成した部隊の損害を判定するというもの。また、移動→戦闘フェイズまたは戦闘→移動フェイズの選択式シーケンスによってドイツ軍の作戦的優位を演出しています。ソ連軍は最終ターン(12月)を除いて戦闘→移動フェイズしか選択できず、しかも第3ターン(8月)まではマスト・アタックになります。

ユニットのスケールは両軍ともに軍、ソ連軍の機械化部隊は軍団。このためドイツ軍はZOCを持ちますが、ソ連軍はZOCを持ちません。その代わりにソ連軍はスタック可能となっています。

移動力はユニットに印刷されておらず、ゲーム・ターン記録トラックに毎ターンのそれが印刷されており、天候の影響や包括的な補給の状態を表しています。

新旧ボンバ・システムがほどよくミックスされたバルバロッサ作戦、『Blitzkrieg 1941』で魂を揺さぶられた世代としては楽しみで仕方なかったのですが、

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別の意味で魂が震えました。1941年7月にドイツ軍がモスクワを占領し、レニングラードの命運も尽きかけています。ドイツ軍北部を担当したさばげ隊長がすごすぎるので、ソ連軍北部を担当したわたしがヘボすぎるのでもありません(二人ともアルコールが入っていたせいでもありません……その後、二人揃って寝落ちしましたが、その前のプレイが夢であればどれだけ良かったか)。(1)ドイツ軍の補給ルールが甘く、(2)ソ連軍にZOCがないために簡単に後方に回り込むことができ、(3)包囲されたソ連軍は即昇天するルールのためにドイツ軍がますます自由に行動でき、(4)マスト・アタックでソ連軍が自滅するためにソ連軍に打つ手がなくなり、(5)次のターンのドイツ軍がフリーダムになりすぎる、という悪循環に陥っているのです。

隊長と意見を出し合い、調整を加えつつプレイを重ねました。いろんな意見が出ましたが、最もシンプルかつ有効だと思われたのは「ソ連軍にもZOCを与える」というものでした。ゲーム的に言えば、ソ連軍がZOCを持っても、少なくとも序盤は影響はありません。ドイツ軍には十分な移動力があるので必要なだけMAを行ってソ連軍を包囲して前線の部隊をごっそり消し去ることができます。またZOCによる縦深戦線を張ることで、装甲集団がソ連軍部隊を無視してスモレンスク〜ツーラ〜モスクワまで走り抜けてしまう超展開もありません。それでも7月にはスモレンスクが危ない。難点は、ソ連軍の部隊に余裕ができると縦深防御が容易になる点。しかしこれは装甲集団のレンタル(ドイツ軍南部担当プレイヤーが北部プレイヤーの装甲集団のレンタルを要請するルールがあるのです)をしたターンは南部で、それらが返還される次のターンは北部で、それぞれソ連軍はZOCを失うというルールを設ければ回避できます。枢軸軍の戦略転換によってもたらされる奇襲効果というわけです。

同じ「軍」規模でもそのサイズが異なり、担当戦線の長さが違うので、ドイツ軍ユニットと同じようにソ連軍ユニットにZOCを与えるのは不自然という声も予想されます。ZOCを部隊の広がりや火力の影響範囲だけと捉えるとそうなってしまいますが、このゲームのマップには道路はもちろん鉄道も印刷されていません。そこを抽象的に扱うのであれば、補給線を確保するためには一定の影響力を持つ敵戦力を排除しなければ前進を継続するのは困難であるとして、抽象的な前進阻害要因としてZOCを持たせればいいのではないか、というわけです。

同じスケールのゲームである『モスクワ電撃戦2』も、ソ連軍にはZOCがありません。ただし機械化軍団にはZOCを与えたのですが、これは機械化軍団は積極的に反撃に投じられてドイツ軍の前進を妨害したことを、最もシンプルだと思われるルールで再現しようとした結果です。

そんなわけで日本側からはソ連軍にZOCを与えてはどうかと打診しましたが、「それだけは許さん」的な返信をいただいておりまして、さらなる改訂案待ちの状態であります。

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# by yas_nakg | 2016-09-20 09:49 | 新作情報 | Trackback | Comments(0)

のど自慢プレイ

台風カミングのため、日曜日はツーリングを中止して久しぶりに和泉歴史(ゲーム)研究会に参加いたします。ツーリングと言っても北陸なり四国なりを周遊しつつ現地のゲーム会への参加を目論んでいたわけですが。

隊長に「何かやりますか?」とメールしたところ「ドライブ感のあるものを」という謎かけみたいな返信があったので、「ドライブ感を味わえる作品」ではなく、最近出たマガジン・ゲームをとにかく数多く連発でプレイして感触(だけ)を味わうという、プレイスタイルにドライブ感を求めると言いましょうか、そんなおもてなしを用意したいと思います。いつも通り? まあそうなんですが、今回は数にこだわって、フィーリングに合わなければ隊長に鐘を鳴らしてもらって容赦なく次のゲームへ移行する、みたいなスタイルに挑戦です。途中で酔い潰れているかもしれませんが。

ところで、フォリオの『Shanghai Incident』がルールを読む限り面白そうです。最長で5セット×7ターンの35ターンもありますが、1セット内の途中で日本軍プレイヤーは「やめやめ」と休止することができまして、休止すると増援がやってきます。「やめやめ」と言うたびにVPが減じられるわけですが、中国軍に押されまくってピンチになれば休止を宣言して、海軍陸戦隊なり第24混成旅団なり、あるいは師団なりを上陸させて守りを固める、あるいは側面を襲って戦局を挽回することができるのです。中国軍は休止を宣言できないため、戦略的な主導権は日本軍が握っているというわけです。

F&Mシステムは好き嫌いがあると思いますが、火力支援ルールが第一次上海事変の「火力の日本軍、白兵の中国軍」の特徴にマッチしているように思います。

『Tannenberg』でもルールブックを読んでいる時に最高にワクテカさせてくれたクリス・ペレーロさんの作品だけに期待が高まります。


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# by yas_nakg | 2016-09-16 09:09 | Trackback | Comments(3)

トム・ハンクス、今度は駆逐艦の艦長に

「DC(デストロイヤーズ・キャプテン) IIの販促に期待できるかもしらん!!」と今朝方ジャック・グリーン御大からメールをいただきましてですね。

特定の駆逐艦のエピソードを追っかけると言うより、駆逐艦にまつわるエトセトラ&ヒューマン・ドラマといった感じでしょうか。酷使されたぶん、駆逐艦にはいろんなエピソードがありますよね。IJNでも〈雷〉とか〈涼月〉とかあれとかこれとか。

ゲームとは全く関係ないですが、こちらも観ないわけにはいきません。この作品さえもコラボしてしまうフジミ模型のアグレッシブさに脱帽であります。

前掲の記事内、下のほうにあった『Mighty Eight』の予告編がいい感じに嫌な感じ(?)でして、タマヒュンものです。ああ、これこそ『B-17』あたりの販促効果抜群……DVGあたりでソリテアがあったようななかったような。

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# by yas_nakg | 2016-09-14 11:27 | Trackback | Comments(0)

とつにゅう☆れいてわん

タイトルを平仮名にするだけでいかがわしさ半端なし。

先日印刷所の早割が云々と書きましたが、それはコマンド編集部さんも同じことでして、「もう締め切り? ワーオ。それは絶対にあきまへんで」と緊急会議。それはさておき、今日は死んでも勝つんやで。

レキシモン・ブランド第5弾として『突入!! レイテ湾』 が企画されました。意外になかった『ミルボーン』タイプのレイテ沖海戦ゲームで(あったら当方の認識不足ですみません)、プレイヤーは全員日本海軍の遊撃隊を率いてレイテ湾突入一番乗りを目指します。途中ハルゼーの妨害に遭ったり(小沢さん、頼んまっせ!!)、魚雷艇や潜水艦の奇襲を受けたり、第七艦隊の待ち伏せを喰らったりしますが、日本が誇る戦艦隊で苦難を乗り越えていきます。

が、悪夢の「栗田ターン」カードがアクティベートするとレイテ湾への突入が禁止され、勝利条件も途中で変わるという大どんでん返しが。

なおレイテ湾までの行程は距離ではなく「パラワン水道」「サンベルナルジノ海峡」という具合に順番に名称のついたカードを出していくことで表されます。スリガオ海峡カードを出す時に気分が落ち込むことと言ったら!

完成すればレキシモン・ブランドの中では一番シンプルなゲームとなる模様。いつもよりは多めに印刷したいと担当者(48)が言っていましたので、ゲームマーケットの後でも通販でご購入いただけるはずです。

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# by yas_nakg | 2016-09-08 09:37 | Trackback | Comments(2)

『モスクワ電撃戦2』

萬印堂さんには「早割」というありがたいシステムがありまして、いやむしろ今回の場合はないと死にそうなんですが。カードはお金がかかるのです。

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鹿内さんとはねはねさんがさらなるチェックを重ねてくださっておりますので、ルールはまだ微調整が入るかもしれませんが、ユニットとカードはFIXしたのでボックスもデザインして入稿しました。次のゲームマーケットあたりで発売予定であります。おりほう!!

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「おりほう」と言えば、自宅近所のGSでガソリンを2000円以上入れるともれなくバファローズポン太の缶バッチがいただけます。サービスが終わるまでにあと1回くらい給油できないものか。んほー!!

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# by yas_nakg | 2016-09-07 10:42 | 新作情報 | Trackback | Comments(0)

卓上ゲームのお話
by yas_nakg
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